剣聖と賢者の生涯 ~双子の兄妹の一生

YUISIRO

第1話

初めて小説を書きました。よかったら最後まで見てってね!

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 ある世界に『彼』はいた。


 その世界は剣と魔法があり、魔族や魔物が跋扈する世界。


 そして人間は弱く、他の種族に蔑まれていた。


 村人である『彼』はその人間たちに蔑まれていた可哀想な10歳の少年だった。


 何故なら両親はギャンブルなどで借金をし、挙げ句の果てにはその借金を少年である『彼』とその妹に押し付けて蒸発したクズだったからである。


 唯一双子たちを蔑まず、親身になって接してくれていた人がいる店で手伝いをし、稼いだお金でギリギリの生活を過ごし成長するなかで『彼』はひとつの心理に至った。


「どの種族よりも強くなれば見返せるんじゃないか?そうすれば蔑まれることもなくなるはずだ」


 その考えを『彼』は双子の妹に言い、妹もその考えに賛同した。


 それから『彼』と妹はお金を稼ぎ食事をするために雑用を手伝いつつ、強くなるために修行をし始めた。


 『彼』は筋肉をつけるために、身体を鍛え、妹は知識を蓄えるために勉強を始めた。


 最初は少し鍛えるだけで身体中が筋肉痛になり辛い思いをし、少し勉強をするだけで頭が痛くなりすぐに諦めかけた。


 だが、双子はこの世界で生きるために、そして見返すために自身を徹底的に追い込んだ。


 やがて1ヶ月もすれば身体はそれに適応し徐々に鍛え回数や、勉強をする時間が増えたとしても楽になった。


 そんなこんなで1年経つ頃には、『彼』は拙いながらも剣を振り、妹はちょっとした魔法を使えるようになっていた。


 これらは必死に追い込んだ末、元々持っていた身体に眠っていた才能が開花した結果だった。


 更に1年が経ち、『彼』は剣術が学べる騎士学院に、妹は魔法を学べる魔法学院にそれぞれ入学した。


 その後、双子はそれぞれの学院のなかで実技はトップの成績で合格、学院内でのトラブルを解決した功績で飛び級を果たし首席で卒業した。


 ちなみに学院に入学し、卒業するまでに約5年かかるが、双子の兄妹はたった2年で卒業した。


 更に1年後。15歳になった双子の兄妹は冒険者となり、いつしかAランクの実力者として名を馳せていた。


 『彼』は剣に関して右に出るものはなく《剣王けんおう》の、妹は魔法に関して右に出るものはなく《魔帝まてい》の二つ名異名を持っていた。


  双子の兄妹は時に襲ってきた盗賊を撃退し、時に危険な竜種ワイバーンなどの小竜を討伐し、時には国に滅亡を招くドラゴンと呼ばれる龍を他の実力者と力を合わせて国を救った。


 そして月日は流れ約1年。


 16歳となりSランクと呼ばれる人外に片足を突っ込んだ冒険者となっていた双子の兄妹は、世界に君臨した魔族達の王である魔王を討伐するため、女神より神託を受け現れた剣と光属性や聖属性の魔法を扱う勇者、同じく女神より神託を受けた治癒や浄化支援に特化した聖女と共にパーティーを組み旅に出た。


 時に仲間に出会い、時に怪我を治せずで仲間を失い、時に戦いに敗北し絶望しかけた。


 ちなみに双子の兄妹は旅の中で当初の目標である蒸発したクズな両親を見つけ見返すことに成功。お金目当てに復縁を望んできた両親を蹴っ飛ばした。それを見ていた勇者と聖女は顔をひきつらせていたが……。


 そして17歳になったある日、数々の魔王幹部を倒した勇者パーティーは遂に魔王の元に辿り着いた。


 勇者は光と聖属性を駆使しながら剣を振るい、『彼』は勇者に勝る剣技で魔王からの猛攻を防ぎ、妹は数人で使用できる魔法を連発したりオリジナルの魔法を発動し、聖女は常に回復や支援の魔法を発動した。


 1日目、魔王を圧倒したが魔族の生き残りによる妨害にあい倒し損なった。


 2日目、魔族の生き残りによる妨害を打開策を思いつき行動を開始、及び魔族の生き残りを殲滅。


 3日目、隠れながら疲れきった心身を癒した。


 4日目、再度魔王に挑むため物資を補給し集めた仲間と共に魔王城に乗り込む。


 5日目、完全に覚醒した魔王による猛攻に苦戦、そして仲間のほとんどがピンチに陥るが、応援に来た援軍により、一命をとりとめる。


 6日目、応援に来た援軍により、勇者パーティーは完全回復するもその間に援軍は全滅。


 7日目、全員の力をひとつにし、女神の力を借りた結果勇者たちは新たな能力を獲得。その力で遂に魔王を倒すことに成功。


 その後、勇者パーティーとその仲間は死んでいった仲間を悔やみつつ国へと帰還した。


 魔王を倒すことに成功した勇者パーティーの一員はそれぞれ褒美をもらった。


 例えば勇者ならば国の第二王女と結婚し、新たな国の王として誕生した。


 例えば聖女ならば魔族との戦争で親が亡くなった子供達のために大きな孤児院を建設した。


 例えば『彼』ならば《剣王》から《剣聖》の二つ名へとランクアップし、新たな国の騎士団団長に就任した。その中で出会った愛する人と結婚した。


 例えば妹ならば《魔帝》から《賢者》の二つ名へとランクアップし、新たな国の魔法研究所の所長として就任した。


 そして勇者を国王とした新たな国は繁栄し、数百年の歴史を刻む中で、勇者パーティーの物語も絵本や書物となり受け継がれていった―――――――。


            THE END


《登場人物紹介》

『彼』ー作中の主人公。妹とは双子の兄妹。壮絶な過去を持つ少年で《剣王》の二つ名を持つSランク冒険者して活躍していたら、勇者パーティーの一員となり仲間と共に魔王を討伐。その後、《剣聖》となり勇者を国王とした新たな国の騎士団団長に就任、妻と結婚。幸せな家庭を築いた。


 妹 ー作中の主人公その2。『彼』とは双子の兄妹。壮絶な過去を持つ少女で《魔帝》の二つ名を持つSランク冒険者として活躍していたら、勇者パーティーの一員となり仲間と共に魔王を討伐。その後、《賢者》となり勇者を国王とした新たな国の魔法研究所の所長に就任。少々ブラコン気味で兄である『彼』によく絡む。


 勇者 ー勇者パーティーのリーダー。金髪のイケメン君で旅の中でその美貌をにより惚れる女性が多数いた。魔王を討伐し国に帰還した後、褒美として土地をもらい新たな国の国王になる。その中で勇者に惚れた第二王女と結婚し、幸せな家庭を築いた。ちなみに旅の途中、双子の妹と聖女に惚れて告白したが呆気なく断られる。


 聖女 ー勇者パーティーのメンバー。女神より神託を受けて教会よりパーティーに入った。魔王を討伐し国に帰還した後、魔族との戦争で親が亡くなった子供達のために大きな孤児院を建設した。


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最後まで見てくれてありがとう!書くのって意外と難しいかったな~。


感想とか「こうしたらよくなるよっ」ていうアドバイスとかあったら書いてね!

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