信じるべきでないものを信じたのかな。

笹葉のかけはし、しろくろの鳥。

雨が降って、雲の上から雨が降って、

そうしたら恐ろしくないものなんて何もない。


星辰が巡る。

ワインのコルクが

二度と元にはもどらないみたいに。


遠くの雷鳴、たまねぎの顔。

君の声が


こうせんの国のもっと奥から。


星の巡りの、一や、五十や。

信じるべきでないものを信じたんだ。

宇宙だって破けてしまうから。

そうしたらどんな川だって溢れちゃうんだから。




 「捧ぎ」

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