我輩はネコマタである

江戸時代の開拓以前から武蔵野に棲んでいたという妖怪ネコマタ。
ゴミのように不遇な扱いを受けたせいで、すっかり人間嫌いになった妖猫の半生と武蔵野の移り変わりを描いた伝奇小説です。
彼の目から見た人間はいつの時代も猫に冷たく、傲慢で、自然を破壊する輩でした。当然、仲間の猫も人間を憎んでいると思いきや、そうではなくて?

人をも喰らう妖怪でありながら、どこか憎めず愛らしいキャラクターがたまりません。そして結末にはまさかのビッグサプライズが!?
単なる文明批判に終わらない所が素晴らしい。タイトルに何かを感じた貴方は是非!

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