義に猛る兵士

前任者の老兵の後任としてやってきた兵士が、赴任早々に見付けた領主の不正を暴こうとする話。
説明が少ないのに端々の単語から情景が思い浮かび、思い浮かぶからこそ『モドキ』に纏わる事柄が気持ち悪く感じます。
領主がこれだけ好きにしているという事は帝国側も実は領主の事に気付いているんじゃないでしょうか。その上でこの兵士が派遣されたと考えると、皮肉ですが兵士の結末は国に対する義を尽くす行為にもなるのでしょう。
国を生かす為には暗い場所を暗いままにしておく事も必要なんですね。