博物館

目の前に彼女がいた、とても驚いた。


彼女はおはようと優しい声であいさつしてくれて、じゃあ行こうかと言って僕が呆気に取られている間に先に駅まで行こうとした。


彼女と一緒に駅に向かっている間僕は何を話せばいいかわからなかった

向こうが少し天気がいいねとか、最近少しずつ暖かくなってきたねだとかそんなことを話していた。


駅について電車に乗っている間も少し世間話というか方ぐるしいよそよそしい話をずっとしていた。


目的の駅につき少し歩くと先生と先輩が待っててくれていた。

一応同じ部活のあの子は来ていなかった。


先輩と先生は僕が来た時に何事もなく接してくれた。

でも僕にとってはそれがちょっとだけ苦しかった。


それで博物館に入り先生が受付を済ませている間に先輩と彼女が今日は来てくれてありがとう、夏休みが明けてももしよかったら部活に来てほしいと言ってくれた。

僕はなんて返事したらいいかわからなかったから、愛想笑いをすることしかできなかった。


博物館での面白みも何の理解もできない発表を聞き終えて先生たちがこれ電車賃と言って僕たちに1000円渡してくれた、その後僕にもし部活に来たかったらいつでもきていいよと優しい口調で言ってくれた。


僕にはそれがちょびっとうれしかったし、思いがけずはいと言ってしまった。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

非処女のあの子。 @masyao4649

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ