2024年5月4日 一周忌

母親の命日ではあるものの。普段母親の事ばかりなので、最近は何かの拍子で父親の事も思い出す。別に悪い父では無いものの、何処か避けられていたので…でも幼い頃は何かと可愛がって貰った。この辺の不思議は、私も父親にならないと分からないだろうなとも。


さあ一周忌は長いなと。この間に働きに働いて、生活するのが必死でした。まあ頑張り過ぎて、仕事が契約更新されなかったのが心残りですけど。そこは120%頑張ったら、次ではそれが生かされるので、ここはフリーランスの醍醐味でも有ります。


墓参りは、先月既に、バスで普通の日しか行けない三内霊園に行って来ました。墓を磨いて、除草剤巻いて、頑張ってると手を合わせて、それとなく。

今日は今日で、お坊さんと親戚招いて一周忌したかったけど。何せお金がカツカツで、昔働いていたスーパーの小さいオードブルに柏餅買ってお供えに。何かと、フライドチキンに甘い物が好き好きと言ってたので、相応にリクエストには応えます。後は青森ならでは、この時期が美味しいトゲグリガニを上げたいけど、一人になると、そこ迄積極的に食べたい食材ではないので、またいつか。



まあ、ここちょっと前の出来事もついでに。

仕事場に、おばあちゃん来て、この息子の写真記事をどうにか綺麗に出来ないかと。軽く20数年の写真記事であり、デジタル機材駆使してもリファインは困難かなと本当悩ましく。AIでノイズ除去しようにも、裏面見えているので、うーんと。

普通ならイレギュラー過ぎて、関係部署では無いのでお引き取り願うのですけど。そのおばあちゃんの物腰から、何か訳ありを察して上長に相談。まあ、そうのこうので関係部署と確認すると、昔の写真記事がデジタライズされていたので、新規プリントを発売提供へ繋ぎます。

ここで、ほろっとするのは。おばあちゃんの息子が、新型コロナで亡くなったので、顔がイキイキしているこの写真記事をどうにか手元に置きたいと。ここは母親なんだと、この歳だから分かる感情が込み上げます。息子大好き。本当よく分かる。


老いると、次へと亡くなっていくので、自ら産んだ子供、特に男子は可愛いものと察します。その老齢になってこそ分かる、自らへの揺るぎない愛情があるのは、息子達しかないのですよ。娘も同様だろうけど、やはり別なんですよね。どうしても違う。女性としての感性を分かっているからこそ、距離を持ちたがる。ここは家業息子だからのツーカーです。


母親との晩年は、親戚はいれど、二人きりで生きて来たので、何かと私への心配はされました。フルタイムで働けとか。でも、母親の面倒もあるし、そう器用には仕事は出来ません。

ここはお金で解決して、施設に入れる方法もあるけど。私としては若い頃から、それは何か違うかなとは思ってました。会社は結局学閥なので出世も望めず、若死にするだろうから結婚もせず、まあ青森で両親も面倒見ようかは、それしか無い選択とは今は思います。そういう生き方も有ります。


結局、母親の最後は、入院して間も無く亡くなったので。やっぱり寂しくて、そして美味しくない病院食も進まず、力尽きたのが、最後迄一緒に暮らしたのは間違った選択ではなかったとは思います。

いや、己の幸せをまずでしょうけど。こうやって、家族に絆を確かめる生き方も悪くはないと思います。

この辺が、直感だけで商売してきた、私の家系の素質なんでしょうね。そこはご先祖様にも感謝しておきます。

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今も白夜を旅する人々へ 判家悠久 @hanke-yuukyu

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