45.ありのままの君に触れたい
はぁ、と両手に白い息を吹きかける君。握ろうとしたら、君は慌てて手を引っこめた。
「私の手に触れたものは凍ってしまうから」
頬を赤くして変な言い訳をする。
「凍ってもいいから繋ぎたい」
「本当?」
「うん」
冷たい手と手を重ねる。幸せって、なんて痛くて冷たいんだろう。
ごめんね、と君が囁く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます