44.おしくらまんじゅう

「寒いね。こんな日にはおしくらまんじゅうしたくなる!」


「ははっ。いいね、やろう」


 と、軽い気持ちで応じたのが運の尽き。


「おしくらまんじゅう、押されて泣くな!」


 彼女の本気の一撃により僕は吹っ飛び、リビングのテーブルに激突した。


「もう一戦やる?」


 僕は脇腹をさすった。


「暖房つけようか……」

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