我が家のルール


―――


 五日目のお題は『ルール』


 またしてもエッセイ風に書いてみました。それも我が家のルールという、まぁどうでもいい話でしたが(笑)


 特に食事の時のルールというかマナーには煩い両親でした。

 その一のご飯を食べる時は正座をしろ。は、本編でも触れましたがテーブルが高かった事が一因でした。なので座布団を何枚も敷いて正座をして食べていたのですが、大きくなっていくにつれて正座の必要がなくなったのでいつの頃からか普通に座って食べるようになりました。俗に言う『お姉さん座り』ですね。でも妹は何故か胡坐の方が食べやすいらしく、父親に何度注意されても胡坐を貫き通していました。良い子ちゃんの私にしてみたらハラハラものでしたが、一向に直らないので父もある時から諦めたようでした。


 その二、箸は正しく持ちなさい。は、徹底的に教えてもらった事は今では良かったと思っています。厳しい父に半泣きになりながら頑張った事を思い出します。それなのに弟と妹には甘くて、二人とも未だに持ち方が変です。本人自覚ありですが。


 その三、ご飯を食べる時はテレビを消す。は、本編で書いた事が全てです。一度に二つの事を同時に出来ない私はお茶碗を持ちながらテレビをボーっと見つめるという事を繰り返していたので、見かねた両親が作ったルールです。そのお陰で集中してご飯を食べる事が出来たので良かったと思っています。でも大きい声では言えないのですが、未だに時々ボーっとテレビを見てしまってハッとなって焦りながら食べるという(笑)。小さい頃からの癖って中々直らないものですね……


 その四、肘をついて食べるな。これは母の絶対的な命令ですね。肘をつこうものなら即座に手刀が飛んできます。しかも無言&真顔で。それはもう恐ろしいです。でも基本的なマナーですからね。教えてもらって本当に良かったと思っています。(それにしても恐ろしかった……)


 そして五つ目、ご飯を残したらもったいないお化けが出るぞ。

 当時はもったいないお化けって何だろうと思っていたのですが、KAC開催中のコメントで『何十年か前にもったいないお化けというキャラクターを使ったコマーシャルがあった』というのがあって、それを見た両親が考えたルールだと数十年経った今判明しました。小さかったのでそういうコマーシャルがあった事は忘れていたのですが、『もったいないお化け』という得体の知れないものに怯えながら残さず食べていた当時を思い出します。


 そしてこの事がトラウマになっていて、どんなにお腹がいっぱいでもご飯粒一つ残さず食べてしまいます。あと、賞味期限が少ししか切れていないものも『あ~、もったいない……』と食べてしまい、時々ですがお腹を壊すという悲劇に見舞われています。


 本編にも書きましたが、この教訓は食べ物に限らず物を大事にしなさいという事。私は今もこの言葉を胸に刻んでいきたいと思っています。



『ご飯を残したら、もったいないお化けが出るぞ。』




―――


 これが我が家の一風変わったルールでした。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る