成長したな~と思う瞬間


 さてはて、着付け教室も半年以上、通い終わりました。とりあえず、名古屋帯、袋帯のお太鼓結びをマスターしました。

 が、美しく着れているかは別問題。

 これはねー、本当に違うんですよ。着方、結び方が分かっているからといって、着姿が綺麗にできるかというと、そんなことはあり得ない! のですよー。

 着物は洋服に比べて、体型によって調節ができる服装で。それ故に調節をミスると着姿が崩れるというね。奥が深い服装ですね。

 なんとか着物という服装の造りを理解して、身に纏えるようにはなったのですが、まだまだ理想の着姿には遠い格好をしておりますー。

 そんな格好でも出歩いちゃう、恥を捨てたスタンスの私ですが。

 それでも、「お? 成長した?」という瞬間もありましたので、それを紹介していきます。

 えぇ、自分で自分を褒めて伸ばす戦法です。



 その1、えりがキマッた時!


 これね、すっごく嬉しい。長着着て、帯締めて、ぱって鏡を見たら襟が綺麗だった時。

 うぉぉぉ、今日、メッチャ綺麗に着れたじゃーん! と、テンション上がります。

 襟って長襦袢から長着まで、歪みが少ないほど綺麗にキマるような気がしています。

 背中心が真っ直ぐになっているか、衣紋がちゃんと抜けているか、かけ襟が正しく対称になっているか。そういうところがきちんと出来ていた時、自然と表の襟が綺麗に整う。

 下地をきちんと正確に整えなくては、けっきょく上っ面も歪んでいくのでしょう。勉強になります。



 その2、お太鼓結びの上がパキッとシワなく出来た時。


 これはまだ経験が少ないです。たぶん、帯枕を入れる時の処理の仕方が悪い……ような気がしています。

 お太鼓が綺麗な四角にならんのですよー。あと、手がつる。

 身体の柔軟性の大切さが身に染みる、それがお太鼓結び。いや、前で結べば良いだけじゃん、なんですけど。

 帯枕がくっと背中にフィットしていてほしくて、背中で結ぶやり方をしてます。柔軟体操、必須。



 その3、「自分で着たの? 素敵ね」と褒められた時。


 初めて声をかけていただけたのは初詣の時なんですが、最近になってちらほらお声をかけていただけるようになったんです!

 意外にも、半幅帯を締めている時が多いんですよね。あれかな、はっきりと自分で着ていると分かるからなのかな。

 気張って絹の小紋を着た時より、気楽にウール着物と半幅帯でブーツの時の方がお声をかけていただける………。

 もしかしたら、かっちり綺麗に着るよりもフランクに着ている方が声をかけやすいのかもしれませんね。

 褒めていただけて嬉しいのですが、「着物も綺麗ね~」って褒められると「これウールでお安いですぅ。高価な着物じゃないんですよぉ~」と、いたたまれない気持ちになります。

 どうしても、着物=高価って図式があるので、ウールだろうが古着の木綿だろうがポリエステルだろうが、「高価な服装をしている」と思われがち。

 いやいやいや、私、庶民。これ超カジュアル着物。千円以下。と、過大評価してくださる人の前でひやひやもしてます。



 その4、リサイクルショップの店員さんよりも本だたみが早かった時。


 この時は、すごく実感しましたね~。着物に慣れてきたなー、と。それだけ古着を買い漁っている証なのですが。

 あと、古着で琴線に引っ掛かったものを購入してクリーニングに出したら、そこそこ良い絹の着物だと判明した時も、よっしゃ! という気分になりますね。

 リサイクルショップでの当たり外れを見抜くのは、けっこう楽しいです~。

 それに古着の着物は、ちょっと前の人達の生活に根差した着物が多くて、呉服屋さんでは教えてもらえない着物のあり方が知れて面白いです。

 木綿着物のあわせがあったりね。そりゃ寒かったら、木綿でも袷にするよねー。

 呉服屋さんでは失われてしまった、日常のなかの着物。私は根っから普段着物が好きなんだなーと。

 まだまだ着物は奥が深くて楽しい! 自分で着ることができるようになって、楽しさが加速してます。

 そんな、成長記録でしたー。









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