着物のTPOと自分の好み


 着付け教室に通いはじめて、かれこれもう八回。名古屋帯がちゃんと締められるようになりました!

 そしてそして、ラッキーなことに! あと十回分がタダになりました!!

 いやぁ、コロナの影響で本当は十回千円だったのが八回になっちゃったから、次の十回分はタダでいいんだそうです。

 実質、十八回の教室が千円! お得だぁ。

 春頃から着付けを習い始めたので、袷、単衣、薄物と、季節の装いも学べて有難いです。

 もちろん呉服屋さんは通ってもらって、あわよくば小紋でも仕立ててくれたら儲けものっていう下心があるにせよ。

 先生にはまだまだ教えていただきたいことがあるので嬉しい!


 さてはて、そんなこんなで着物に馴染んできたわけですが。こうなってきて、ようやく、自分の好みがなんとなぁく分かってきたのですよね。

 まず普段着物が好き。木綿やウールが好き。これは自分のなかではっきりとしていたんですが。

 どうやら私は、生地の風合いというか、地紋にめっぽう弱いらしいです。柄とかじゃなく。

 染めや織りの柄の素晴らしさじゃなくて、生地そのものが持つ光沢とか、模様とか、それに惚れてしまう傾向にあるようで。

 色無地やら江戸小紋が、むっしょーにっ、欲しくて堪らないっ!

 友禅? 絞り? いやいや、なくていいの。私にとっては生地の質感が大事。

 木綿でも、さらっとした光沢があるのとか、フワッと優しい色合いとか。絹の紬も心惹かれてしまうぅぅぅ。

 現在タンスのなかには色無地二枚、紬が二枚。…………………うぁぁぁぁ、江戸小紋が欲しいよぉぉぉぉ。

 呉服屋さんのいそいそ持ってくる江戸小紋の反物の誘惑ときたら。紫縦縞小紋はスキッと格好良いし、黒茶の鮫小紋は超お洒落だったし!

 ヤバい。このままでは陥落されそぉぉぉぉ。気をしっかり、そして財布の紐を縛り上げておきたいと思います!


 そんな着物初心者の私ですが。リサイクルショップに通っていることもあって、だんだんと着物の種類を覚えてきたのです。

 そもそも着物って、生地によって格、つまり、カジュアルよりなのかフォーマルよりなのか、が、あるんですよね。

 絹はフォーマル、木綿や麻はカジュアル。化繊もカジュアルですねー。

 ええ、どんだけお値段が高かろうが、木綿や麻はカジュアル。普段着です。

 そして、絹でも紬や小紋は普段着。でもやっぱり絹はお洒落着な感じですね~。

 私的には、普段でもちょっとお洒落したい時なんかには小紋を着ると良いかなって。

 美術館に行くとか、演奏会に行くとかね。実際、地域がら演奏会のお誘いがないわけじゃないのです。

 母がねー、趣味でフルートなんぞを吹いているから、あり得るンデスヨ。今まで(何着てこう?)でしたけど、着物で行っても良いかなぁって。

 でも近くのコンサートホールなので、洒落小紋くらいで。

 紬はちょっとそこまでの感が強いかなぁ。あと、私が持っているお姑さんの紬は生地が分厚いのです。つまり熱い。

 完全に冬用だと思って、まだ着てません。でも真冬はかなり温かそうなので着るのが楽しみです。

 そして私が大好き! 色無地~。

 だって、使える幅が広い上に、単色の絹の生地が! こう、地紋が入ってたりとかしたら! 好きすぎるんですよぅ。

 帯で格を調節したり、羽織を紋付きにして格を上げたり、カジュアルにもお洒落着にも、フォーマルにもなるという優れもの。

 イメージは旅館の女将さんが着てたりとか? あ、でも綺麗な訪問着を着てらっしゃる若女将もいた…………めちゃくちゃ綺麗かった。

 私はおあつらえした色無地を一枚、お姑さんのを一枚持っていて、どちらも一つ紋付き。

 背中心に家紋(もちろん旦那様の家の家紋です)が入ってます。フォーマルで使う前提ですね。

 なのでお式ごとは、もっぱらこれを使おうと思っております。実際に友人の結婚式には色無地を着ていきました。帯をものごっつ豪華にして!

 子供の卒業式は、畳色(若草色じゃないの~、ちょっと日焼けした畳のよーな色なんです。お気に入り)の色無地に、黒地に貝紫で華文が描かれた袋帯、黒の紋付き羽織で格上げして出席したい!

 一応、葡萄色がグラデーションになっている訪問着も持ってるんですけどね。そちらは入学式かなぁ、と、思っています。

 卒業式は敬虔に。入学式はお祝いに。

 もちろん、子供の結婚式なんてことになったら、黒留袖の出番です!

 お姑さんから譲り受けた、あの黒留袖~。旦那様、泣きそうだなぁ………。


 こうして書き出してみたら、けっこう着る機会があるものですね………。俄然、着姿を綺麗にできるよう、練習にも身が入ります。

 普段着に気楽に着ることも良いですけど、フォーマルでも綺麗に着れたら、それはもっと素敵じゃないですか!

 完璧とまではいかなくても、見苦しくないくらいには着付けをマスターしたいものです!!










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