着物が素敵なイチオシ漫画三選


 これは私の趣味が全開です。語りますよ!

 そしてもし、この漫画がオススメ! っていうのがありましたら、是非是非是非! 教えてください!!


 ではまず一作品目!


 高尾滋先生の『マダム・プティ』。


 この作品、舞台背景の時代が戦前の昭和で、さらにヨーロッパ、果てはインドにまで日本の少女が冒険(ラブロマンス!)するっていう、私の好きな要素しかない! って作品です。

 とにかくヒロインの万里子が可愛くて、大胆且つ清廉で。大好き~!!

 着物にフォーカスしますと、万里子の着ている着物が、まぁオシャレなわけですよ!

 ってゆーか、オリエント急行で振り袖。パリの通りで着物たくしあげて疾走、さらに足下ブーツですよ!!

 万里子がブーツを脱ぐシーンがあるんですが、もちろん足袋がさっと出てくるわけで。ぐはー、好きぃ。

 カラーイラストがねー、本当に美しいんですよー。アンティーク着物がメチャクチャ欲しくなりますね!

 大正時代頃に銘仙が流行ったそうなのですけれど、ビビットな色の着物も素敵。

 今で言う和洋折衷ファッションって、憧れがあります。プリーツたっぷりの裾よけに黒のブーツ。あ、裾よけは、今ではホムシュヘムって言うんですっけ。可愛いですよね~、あれ。

 若ければやってみたかった!! いや、ブーツははいても怒られないのかな?

 草履って滑りやすいから、梅雨の時とか、冬とかが大変なので、ブーツは多目に見てぇって気分です。

 昭和初期の着物は自由奔放で、着姿も色々あってトキメキます。まだ着物が普段着だった時代ならではの良さですね。

 ストーリーも女性の持つ強かさ柔さ脆さ、愛情にハッとさせられます。時代背景も相まって、大好きな漫画です!


 では、二作品目。


 今市子先生の『百鬼夜行抄』。


 これは舞台が平成。にもかかわらず、この昭和感がたまらない! って作品です。

 時代に取り残された感といいますか。pcあるのに黒電話、な感じ。

 そもそも主人公、律君のお母様がお茶とお華の先生で、いっつも着物を着てるんですよねぇ。着物に割烹着。

 いや、あの姿のお母さんって、可愛く見えません?

 エプロンのママは、私はどっちかって言うと格好良い印象なんですよね。

 パキッとしたエプロン着けてるママさんが多いからかなぁ。前でこう、きゅっと結んで、スッキリとしたエプロン姿。

 対して、着物をたすき掛けして、白い割烹着。

 可愛く見えてしょうがないんですが!? あれ、私の感性がおかしいのかな??

 なんにせよ、律君のお母様とお祖母様が可愛らしくて好きです。

 とくにお祖母様とお祖父様のくだりが大好きなんです。というか、夫婦の関係がなんか良いのですよね。怪異譚ですけど。

 お母様も青嵐(妖魔)と妙に良い感じに夫婦やってるとことか(息を吹き返す以前の夫と違うと分かっててなお「生きててくれるだけでいい」って言っちゃうお母様とか、律には傍若無人に振る舞う青嵐だけど妻の言いつけは守って電話連絡しちゃうとか)好き。

 あと、主人公! 律君って分かりづらいけど、けっこう美青年なのでは?

 従姉妹の司ちゃんが影のある美女ってことだし、律君も美形なんですよね、一応。

 その律君が振り袖を着るとこが出てくるんです!

 あれですね、異類婚(無理矢理拐われるパターン)の返り討ち方法、女装。

 何故なのか、古今東西このテの女装して油断させ討つ話が存在しますねー。で、妙に色っぽくなる男性も存在するわけで。

 振り袖若衆、良いですよ!

 この作品の着物は古典柄が多いかな。品の良い訪問着や振り袖、小紋と、とっても綺麗で妖しい。

 美しいものは恐ろしい。そんな雰囲気のある漫画。


 最後、三作品目。


 江口夏実先生の『鬼灯の冷徹』。


 ここにきてギャグかい! って思っちゃうかもしれませんが、鬼灯様の着物ってオシャレじゃありません?

 長襦袢の衿が緋色ですよね。あ、でもあの漫画は大陸方面の文化も混ざっていて、あれは道服なんだそうです。

 でも鬼灯様の帯は貝ノ口に結んであるの~。

 マキちゃんやお香姉さんの振り袖も可愛い。座敷童ちゃんもね! デフォルメされてはいるけど、可愛くてお洒落な着物なのですよぉ~。

 地獄と閻魔様はどうしても中華よりなんですけれど(桃源郷がそもそも大陸からの文化ですしね)、それらと和装がごっちゃになっているのが、むしろ好みです。

 日本特有なんでしょうかね、このごった混ぜ感。

 クリスマスにケーキ食べて、初詣は神社で、結婚式はウェディングなのに葬式はお坊さんを呼ぶ。でもそれが好きな私は日本人だなぁ、と、しみじみ思いますね。神様がいっぱいいる日本が好きです。

 そういえば『鬼灯の冷徹』に、牛頭馬頭が出てきますけど、牛頭って牛頭天王のことかなぁ。変容するので分かりにくいですよね。

 牛頭天王こと武塔太子については、ご近所さんに『蘇民将来』の札が貼ってあるのでなんとなく知ってる。茅の輪のヤツですよね。

 神話とか昔話とか、民話とか説法とか、どーにも惹かれてしまう私は、この漫画も大好きです。

 お経を聴くのも好き。なんだか頭がふわふわしませんか? あれって。

 お盆やお彼岸なんか、お坊様がスクーターに乗っているのを見て、季節を感じる私。でもとくに熱心というわけじゃないです。

 というか、正直、お経聴いてもどこの宗派なんだか分からないよ。般若心経だったら分かるけど!

 こんなでは閻魔様に説教されてしまうかなぁ。鬼灯様と閻魔様の漫才見られるなら、地獄の裁判受けたいな。

 あれ、でも我が家ってどこの宗派だっけ? 逝くのは涅槃ねはんだったよーな気が。ま、いっか。

 この、ま、いっか。っていうのが大切ですね! 着物でも!


 最後、無理矢理こじつけた感がありますが、和装っぽいキャラクターがとても好きなんです。

 和風で面白い漫画があったら、本当に教えていただきたい! どうぞ、よろしくお願いいたします!! 











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