第34話 あだ名




私は小学校6年の時、担任の先生が嫌いだった。


何故なら私に変な、あだ名を付けられたからだ。

先生だけが、1人で言っていた。

仲間の皆んなは、ひーちゃん。


先生が付けた、あだ名は、ニコちゃん。

どうも、毎日、ニコニコしてたみたいだ。

先生は、悪気があって言っているんじゃないと思う。

「いつも、笑顔だから、ニコちゃんだ!」とあだ名を改名

先生は、おそらく、好意で言った言葉と思う。

でも、それは相手を傷つけてしまう言葉だと先生は気づかなかった…。


私は、嫌だった。

私は、あだ名に無理に応えようと、どんな時もニコニコしなくっちゃ!と思った。

辛い時も…。

唯一の救いは、皆んなが先生と一緒になって言わなかった事だ。

私が何故あの時、先生に嫌だ!って言わなかった事を今でも後悔している。


もし、我が子が、同じ事を言われたら、私は、教育委員会に乗り込んで、先生を許さないだろう。

今はセクハラやパワハラなどで堅苦しい世の中だが、昔と比べると暴言や暴力は減少してると思う。

しかし、まだまだ、そんな先生は沢山いるだろう…。

子供にも立派な人権があるんだよ。

私は、何十年経っても、あのあだ名は忘れない。

私、あの時を思い出すと、💢イラってきます。


あれっ…。

ひーちゃん だって、透明人間やミニラさんや口悪青年、野蛮人、たくさん登場してるけど…。

いやっ…。

あれは、仮名ですよ…。

あだ名じゃ有りません…。


ひーちゃんの道徳の時間でした。

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