信念という正義に生きる半獣人、強き少年との友情で『ヒーロー』になる!

これぞ「熱く燃え滾る正義と信念のヒーロー小説」と存じます!!

時に『ヒーロー』を題材とした作品と聞くと、もしかしたら「ご都合主義」や「幼稚」といったことを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしこの作品では「ヒーローとは何か?」や「戦いのハードさ」をきちんと描いており、元来ヒーロー作品が伝えたかったことを熱く叫んでくれているようにも感じます。

素晴らしいのは、各話に必ず「戦闘描写」がしっかりと入りながらも、登場人物の信念によって展開される「ドラマパート」も鋭いその構成力……控えめに言って各話のどこをとっても満足度が非常に高いです。

また『友情』や『信頼』といった普遍のテーマを、時に「いじめ」や「迫害」といった現実でも目を背けたくなる言葉と向き合いながら、しかしどこまでも熱く迸る主人公たちの想いを一貫して描き切る作者様の熱量もお見事。

自分も『ヒーロー』を題材とした一次創作をさせてもらっている身ゆえ、たくさん勉強させていただきました!!