第6話  カードゲーム

 目的地へ着いた俺たちは自分の班の場所に向かった。

 瑠菜に自分の班に戻ってもらい、俺たちはテントを張った。男子と女子を分けた二つ。

 このテントは昨日買ってきた。

 テントを張る作業が終わり咲と泉美が俺たちの方に来た。


「颯太~、終わった?」


「あぁ、終わった。……で、これから何する?」


「そうだなぁ……」


「あ! じゃあ普通にトランプで遊びません?」


「「「さんせ~い」」」


 泉美の案により俺たちはあらかじめ持ってきていたトランプで遊ぶことにした。

 そして、ババ抜きをしようとトランプを配っていた。

 その途中で同じクラスの沢田冬樹さわだふゆき前島彩実まえじまあやみらの班が来て「俺らも混ぜて~」の言葉せっかく配ったのにと言う思いはしまっておいて俺を含めた八人にトランプを配った。


「良しやるぞ~」


「咲張り切りすぎ~」


「なっ!? 別に良いでしょ? 勝負なんだから」


 咲と彩実の会話を笑いながら聞き流した俺は後ろにいるとあるやつに集中する。

 俺の後ろにいるやつは隣のクラスだが結構仲の良い中学の同級生。佐野翔太だ。こいつは中学の時にサッカー部で全国に進んだことがある、自慢の友達だ。


「準良いの持ってんじゃん。まぁ、俺は見る専で」


「じゃあ何しに来たんだよ……」


「暇だからお前に会いに来た」


「あっそ」


 ……それにしても。このテント狭いんですけど。何人か出て行ってくれると助かるんだが。

 そんな俺の願いは届かず10人という大人数が一つのテントに集まって遊んだ。


「あぁ~ん、も~つまんな~い!」


 ババ抜きをやり始めて三回目早くも彩実が飽きてきてしまった。というかほぼ全員飽き始めた。何かほかにやることないかと考えていると翔太が初めてみんなにしゃべった。


「なぁ、ならUNOやるぞ」


「「「「「「良いね~」」」」」」


 なんかすぐ飽きそうな気がするがナイスだ翔太。

 俺がカードを切りみんな配っていく。最後の一枚になったところで冬樹がにやっとしていった。


「これ負けたやつ罰ゲームな!」


「「「「「良いね~」」」」」


 ……ってなる分けねぇだろ! でもみんな賛成してる。やらねばならないのか……。

 そして罰ゲームをかけた俺たちの戦いが始まった。


「UNO~♪」


「「「「「「えっ!」」」」」」


 彩実が一位で上がるところである。それにしても早すぎない? もうちょっとかかっても良いんじゃないかな……。


「UNO」


「「「「「うぉっ!?」」」」」


 俺もリーチが来た。負けるわけにはいかんのだ。

 そして……。


「は~い、冬樹の負けね~!」


「何するんだ?」


「クッソー、勝つ気でいたんだけどな~。じゃあものまねやるわ」


「良いぞ~。やれやれ!」


「よし! 猿のまね。ウキィィィィ!」


「「「「「「「ハハハハハハハハハハハハ!」」」」」」」」


 これで俺たちのゲーム大会は幕を降りた。しかしこの後……。


「準君! ご飯作りに来たよ。一緒に作ろう♪」


 瑠菜が俺たちの班に来てしまったのだ。御飯を作りに……。








―――――――――――――――――――――――――――――――――――――








 さて、いかがだったでしょうか。ゲーム大会良いですよね! 次から瑠菜が準にたくさんアプローチを……。

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親の頭の異常さに気づいた頃、俺には許嫁が三人いた ノーム @takosuke79

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