第5話  酒井真帆②

 俺と真帆は二人で会社を回っていた。ちょうどお昼になった頃真帆の携帯が鳴った。携帯から少し漏れた声を聞く限り真帆の父親だろう。なにかあったのか?


「準様、お父様がこのビルの屋上に昼食を用意したから食べなさいと」


「うん!じゃ、行こうか」


「はい!」


 俺と真帆は再び歩き始めた。でもさっきと違うのは……、真帆が俺の腕をでいて歩いていると言うことだ。真帆の大変発育の良い胸の谷間に自分の腕が沈んでいく。マジででかい、それに真帆はその大きい胸を際立たせる胸元の開いたドレスのような服を着ていた。これって色仕掛けじゃね!?と思った俺は自分の理性と戦っていた。








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※ 真帆視点


 おかしいですわ。今日はとびきりセクシーな服を着てきたというのに!でも、準様の顔真っ赤ですわ。ちゃんと意識してますわ。ならもっと体を寄せれば……。

 うぅぅ……、こっちも恥ずかしいですわ。でもさっきより顔が赤いですわ。この調子で……。


「真帆、着いたよ。ほら、席について」


「は、はい……」


 残念ですわ!これからと言うときに屋上に着くなんて。でもまだまだチャンスはあります!ここからが勝負ですわ。

 昼食は……、ハンバーグですわね。

 少し自分で食べてタイミングを疑って……。今がちょうど良いですわね、行きますわ。


「準様、ハンバーグ食べさせあいしませんか?」


「えっ、……う、うん。良いよ」


 幸せですわ。これで私と準様の愛がどんどん深まっていきますわ。フフフ、……おっといけませんわ。準様が不安がってるではありませんの。あ~んしてさしあげないと。

 私はナイフでハンバーグを切り準様の口にハンバーグを運ぶ。


「はい、あ~ん」


「あ、あ~ん」


 

 あわわわわ。た、食べました!自分から言っといて恥ずかしいですわ。でもこれで、準様が照れてくれるのでしたら大満足ですわ。

 私はチラッと準様の方を見た。凄い真っ赤ですわ。それに、準様もフォークを私の口のそばに持ってきた。


「ほら、まほも。あ~ん」


「わ、私もですか?」


「お、俺だけは恥ずかしい! 真帆もだ!」


 よ、予想してませんでしたわ。まさかこっちに来るなんて!なんと嬉しいシチュエーション、それに準様これが間接キスだって気づいているのかしら!?まぁ、私もさっきので関節キスだったので……。


「わ、分かりました。では、あ~ん」


「あ~ん」


 う、うれしいですわ! やばいですわ、もう倒れちゃいます~。自分がされるのも良いですわね。あ、そうですわ今のうちにしておきたいことがあったのを忘れていました。


「あ、あの。準様!」


「ん?何だ」


「一回向こうを向いてください!」


 私がそうお願いすると準様は「わ、分かった」と向こうを向いてくれた。私は準様に近づいて、準様の頬に自分の唇を当てた。しっかり、一瞬ではなくしっかりと。唇を離し準様の顔を見ると一番顔を赤くしていた。


「顔。赤いですわよ」


 私が顔をのぞき込んで言うと準様は所謂顎クイというものをして「お前もな」と言ってきた。


「ふ、不意打ちは卑怯ですわ」


「お返しだ」


 そう言って私たちは戻った。それで私たちのデートが終わった。楽しかったです、またしたいですわ。








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 いかがだったでしょうか。次回は凛デート編に行きます。多分凛デート編終わったら人物紹介入るのでお楽しみに。

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