04 (二度目の幼稚園、学校TASクリア)
砦学園都市では 生まれた子供の親権は都市にあり、都市が責任を持って子育てをする。
その為、生まれてから すぐ幼年学校に入学し、5歳から10歳までが初等部(小学校+中学校)に通うことになる…。
ここまでが義務教育で、驚く事に10歳で成人だ。
これは、授業の効率化や人とデバイス(次世代スマホ)を含めて評価する教育カリキュラムによる影響が大きい。
初等部を卒業すれば『成人認証』と言うライセンスが発行され、まともな職に必要な最低限の資格が手に入る。
その後は自分のやりたい事を見つけ、更に専門性に特化した高等部(専門学校)に入学する。
ここが10歳から13歳もしくは15歳になり(大学のような単位制である)その分野に必要な知識、資格、スキルなどが学び、卒業後はその学校を運営をしている会社の系列に就職する事が多い。
まぁ働くのが嫌で 高等部を何回もループしている人も いるらしいのだが…。
さて、転生前に中卒だったオレは、この都市に来た事で学歴0の状態からやり直すことになり、この情報を聞いた瞬間、幼年学校(幼稚園)の4歳児と同じ教室に1人だけ大きい机と椅子があり、小さな子供達と元気よくお勉強をするそんな光景を思い浮かべていた。
目覚めてから2日目に、カレンから社会保障の書類一式(紙ではなくデータでだが)を書かされ、学校に入学すると言う事で聞いてみたのだが、
という訳でさらに翌日。
学生1日目、幼年学校に入学……。
ナオ優等生はトニー王国語(日本語+名詞が英語)を使いこなし、二足歩行を行い、物を
その過程を入学1日目にクリアし、『ひらがな』『カタカナ』『アルファベット』『四則計算』は翌日の朝に合格。(※英単語のスペルミスはいくつかあった)
幼年学校からS評価をもらい無事、卒業条件をクリアする。
午後は幼年学校卒業手続きを行い、初等部の入学手続きを行う。
そして、その後は初等部での試験対策の為、勉強を開始する。
3日目初等部に入学…四則計算の数学は 問題なく、他の問題もデバイスのサポートもあって、どうにか合格した。
2020年から来たオレの感覚だとカンニングになるが『情報を記録する事が得意な機械』と『情報を処理して判断する脳』が仕事を分担したと思えば、割と合理的で疑似的なサイボーグとも見れる…。
やはり機械化する人が一般化した世界だからだろうな…。(ここまでが3年生までのカリキュラムだ)
5日目。4、5年のカリキュラムを開始。
数学、科学、経済、世界史、歴史の5科目で赤点を取り、ここで、しばらく停滞する。
二次方程式、連立方程式とか、そもそも習っていない高校級の問題が出たり、完璧に門外な量子物理学が出てきたり、特殊相対性理論や質量保存の法則の式が変わっていた事も大きい。
7日目…。
やっとリハビリが終わり、生まれ変わって初の体育の授業…。
100m走で調子に乗り、でたらめなフォームにもかかわらず、ボルト選手も真っ青の9.5秒のタイムを叩き出す。
だが、減速に失敗して足がもつれ、グラウンドを顔面滑走するはめになった。
多少痛かったが何事も無かった用に振る舞うオレに対して、皮膚が削られグロテスクになっている顔を見た女子に悲鳴を上げられた。
カレンに皮膚の貼り替えをして貰い、他の競技でも好成績を残すが、最大出力でのコントロールは苦手なようで、リミッターをかけて任意に解除出来るようにした。
8日目初等部卒業、成人認証試験に合格する。
さて、学校の数が一番多い高等部に入学するのだが、将来になる職業について考えなくてはならない。
そこでナオが選んだ学校は、
軍事、政治、経済の頭文字が由来の学校で、この3種類の講義を受けられる。
将来の職業は、警察(軍が警察を
しかも生徒数に余裕があるのか、成績表を提出した事で 入学テストは免除された。
自分の体の安全や立場を確保する為に選んだのだが、高所得者になれる学校がこんなに人気がないとは思わなかった…。
と真面目に理由を語っているが、最後まで性産業高等学校(文字通り性風俗の学校)に入学しようか迷っていたナオだった。
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