この愛らしい天使に微笑みを!

 拙作「この愛らしい天使に微笑みを!(以下「このてん」)」https://kakuyomu.jp/works/1177354054892403435は今更言うまでもなく、暁なつめ先生の「この素晴らしい世界に祝福を!(以下「このすば」)」の2次創作小説です。


 実は私が「このすば」にハマったのは比較的最近でして、アニメ2期の終わった頃でしょうか? たまたま再放送か何かで1期の1話を見かけて、初めは『絵が綺麗なアニメだな』程度しか思わなかったのですが、終盤カズマの「ってちがーうっ!!」の頃にはもうお気に入りになってました。


 そこからしばらくして「このすば」のTRPGが発売され、生粋のゲーマーである私は早速購入、様々なキャラクターを作って眺めて遊んだりしていました。

 とりあえずルールブックを持っている手前、自分でゲームマスターをやらにゃイカンなぁという事で最初に考えたシナリオが「このてん」11話であるダクネスのカエル退治のお話です。

 そして次に考えたシナリオが7〜9話の初心者ダンジョンでした。本編で差し込む余裕が無かったので割愛しましたが、実はあの初心者ダンジョンのラスボスの甲冑は基本的に『初心者には倒せない強さ』に設定されています。何故なら『自分たちでは勝てない相手への対処法』を学ばせる場だったからです。

 無理をして全滅しては何の意味もない、頼れる先輩がすぐ側に居るのだから、初心者が助けてもらう事は何ら恥では無い。という事を学習してもらう目的もあったのです。

 監督役の先輩冒険者も後輩を前にして凛とした姿を見せる事もギルドの益になりますから。

 なんて、我ながら今更ですよね。


 私はいつもTRPGのシナリオを作る際に仮想パーティを作成し、脳内で攻略シミュレーションを行います。そうする事でシナリオの問題点や実際に遊んだ際の行動パターンの把握と対処法が構築できる為です。


 そこで作られたのがアンジェラパーティの雛形でした。当初の主役はゲオルグで、とにかく貧乏クジを引きまくる不幸キャラという設定、詳細は失念しましたが名前も別の名前であった気がします。くまぽんとシナモンは今でも殆どイメージが変わってません。アンジェラももっと腹黒で「いつもは優しいけど時々キレて恐いヒロイン」なポジションでした。


 そしてこの即席4人組とダクネスの絡みを想像しているうちに、とても楽しくなって来てしまい、『これは文章に起こさなければ!』と考えていました。こんな感情は生まれて初めてで、私自身どうしたものかと少し悩みましたが、『なるようになれ』と小説書きアプリをインストールしました。


 しかしいざ書くとなるとゲオルグが主役ではとても書きづらいんですよね。ゲームではあまり考慮する事のないパーティメンバーの出会い等も考えなければならないし。

「このてん」本編を読んで頂いた方はご存知でしょうが、ゲオルグの参入はパーティで一番最後です。シナモンとアンジェラは転生者ですから、そこからの背景も必要です。

 という訳でゲオルグからアンジェラに主役が交代されました。そこからはスイスイと筆が進み、書き出してから10話終了まで4日と経たずに書き上げました(この時期は自分でも神掛かっていたと思います)。

 そこから先はもうTRPGとか関係なくアンジェラ達の冒険を書き続け、その後1ヶ月ほどで21話まで書き上がりました。


 当然書いたは良いがそれをどうする? となりまして、当初は「小説家になろう」さんに載せようと思ったら、なんと「なろう」さんでは「このすば」の2次創作を公開できないとの事(考えてみれば当然です)。

 そのままヤル気を削がれてしまった私は、同時期の転勤が重なり、その後半年近く執筆から離れることになりました。


 その後たまたま何かの拍子に「カクヨム」の存在を知り、『そこなら「このすば」の2次創作が書けるぞ!』となり投稿を始め、現在に至る次第です。



「このてん」のこぼれ話として『アンジェラ達がアクセルを出た本当の理由』でも書きましょうか。

 一応本編では「悪の枢機卿を倒すため」となっていますが、作者の都合としては一言。「セレナに会わせない為」です。

 セレナはアクセルの街で聖女として崇められ、圧倒的な人気を得ます。しかしその世界にアンジェラが居てしまったら、「セレナに頼まなくてもアンジェラでも良くね?」という意見が出てきてしまいます。アンジェラにはファンクラブという名の親衛隊も居ますから尚の事。

 街はアンジェラ派とセレナ派で二分してしまい、本来動かなければならないアクアの動きを鈍らせてしまいます。これは良くない。

 と言う訳でアンジェラ達には、セレナが街にやってくる頃にはもう殆ど忘れられている程度の存在になってもらう必要があったのです。


「修羅の刻」の作者の言い回しではありませんが、私の中では「このてん」は「このすば」の中の史実です。アンジェラはカズマ達のストーリーに干渉こそしませんが、間違いなく世界に同居しているんです。アニメでよく映るギルドの冒険者達の隅っこにアンジェラ達もいるはずなんです。

 …ちょっと気持ち悪いですね。でも2次創作書いてる方々は大なり小なりそんな気持ちを抱いておられるのでは無いでしょうか?


 だからこそ原作の事件や事故、人間関係の設定を壊すような事は極力避ける必要があります。それが原作へのリスペクトであり2次創作の最低限のルールだと思っています。

 まぁ書くネタも乏しくなってきた頃だし、教会ネタで締めれば『それっぽいかな?』という気持ちも相まってアクセルの街からの卒業で完結となった次第です。


 最後にメインキャラクターのイメージを簡単に書いていきます。


 アンジェラ~基本モデルは「俺様ティーチャー」の黒崎真冬。元ヤンが新環境でマジメになろうとして成りきれないネタを頂きました。

 外見は少し釣り目のエリス様(エリスコスプレしているので当然ですが)です。

 ヘレンが出た辺りで神官役をヘレンに任せ、前衛職に転職させようとも思いましたが、結果的にそうしなくて良かったと思っています。


 シナモン~基本モデルは特にありません。当初はオタ少女らしくもっとオドオドしたイメージだったのですが(初登場シーンにその名残があります)、何故かあんな性格になってしまいました。

 外見と動きは「攻殻機動隊」の草薙少佐を少し若くして瓶底メガネを掛けさせた感じで。


 くまぽん~こちらも基本モデルは特にありません。私が紅魔族という存在に慣れる為に敢えてユニークな特徴を付けませんでした(ノラコーマの設定は後付けです)。そのせいで探求をやめてしまったら途端に影が薄くなってしまった不遇なキャラです。

 外見は「リゼロ」のロズワールの化粧を落として若くした感じですかね。伸ばした前髪で片目を隠してる、みたいな事もよくやります。


 ゲオルグ~基本モデルは『デストロイヤー戦で死亡フラグ発言をした人』です。と言うか勝手にその人=ゲオルグとさせて頂きました。

 発言がいつも死亡フラグというのはアクアと被るのですが『ま、いーか』と割りきって出しました。

 実際アンジェラ周りが忙しくて本編では拾えませんでしたが、ゲオルグはもっとフラグを踏んで死にまくる予定でした。その都度『脳死には至ってなかった』『敵の峰打ちだった』『お守りが守ってくれた』『そのときふしぎなことがおこった!』等々「実は生きていた!」ネタをやりまくるつもり(ゲームルール的には『死に戻り』と同一現象として扱う)だったのですが、1話でアンジェラが蘇生リザレクションを覚えてしまった為にほぼ没になりました。

 外見イメージは「進撃の巨人」のライナーです。ちなみに恋人のアーシャのイメージは松本零士の漫画に出てくる様なほっそいヒロインです。


 ヘレン~基本モデルはエヴァの綾波の予定でしたが、冷静ぶってるだけで実は色々と考えている人になり、綾波よりも「上野さんは不器用」に出てくる山下さんの方が近いですね。

 外見はちょっと尺を縮めた綾波で良いと思います。


 ずっと言おうと思ってて言う場所や機会が無くて言えなかった事をぶちまけられてスッキリしました。

「下らないお喋りじゃ無くて続編を書け」という声も聞こえてきま… せんからまたこんな感じでダラダラお喋りしたいと思います。


 次回はロボ電の裏話とかとか


 では、チャオ!

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