第2話「努力は実る物、やったぜ!」

     ティルは自慢の神速を生かし、次の女の子の元へ駆け込もうとした。

 

ティル 「あり? フラッドきゅん? 僕にはあの人オトコノコにみえるんだけどー?」


フラッド(スッ)


ティル 「た、確かに胸元は僅かながらに膨らんでるなっ、はっはっは、ボーイッシュな女の子も悪くないぜ!」


     今度こそ、ティルは自慢の神速を生かし女の子の元へ駆け込んだ。


ティル 「HAHAHA、そこのお姉さん、宜しければ僕と一緒にお茶を飲みに行かないかい?」


女の子3「お茶ですか? ボクはそれ位構いませんが」


ティル 「ををっ!? マジっすか!? やったぜ、じゃあ早速あの店に行こうよ」


従者1 「我等のルーナ様を汚す愚か者に天誅じゃ!!!!」


ティル 「わっ!! なんだこのおっさん? ちょ、何獲物ぶん回してるんですかあぶねーっすよ!」


従者1 「問答無用じゃ!」


ティル 「クソッ、折角可愛い女の子を引っ掛けたのに、逃げるしかねぇのかよ!!」


     今度はティルが脱兎の如く逃げ出したのであった。


ティル 「ぜぇ、ぜぇ、酷い目に遭ったぜ」


フラッド(クイクイ)


ティル 「今度は北? フラッド君? ををを!!!! スタイル抜群で素晴らしい容姿の女性が居るじゃありませんか!!」


     ティルは、宇宙をも駆け抜けんとする速度で女の子の元へ駆け寄った。


女の子4「あら? もしかして私に何か御用ですか?」


ティル 「そうですそうです、可憐で美しい貴女と是非とも素敵な夜を過ごしたいと思いまして」


女の子4「あはっ、そう言ってくれると嬉しいよ」


ティル 「それは光栄な事で、わたくし、ティル・ラッドと申すものであります」


女の子4「私はミヒロって言うの、宜しくね♪」


ティル 「では早速参りましょう!」


ミヒロ 「ねぇねぇ、ティル君って冒険者だよね?」


ティル 「はい、そうであります」


ミヒロ 「それじゃ~さ~一緒にお仕事しましょうよ、私どっちかって言うと支援寄りだから前衛やってくれる人が必要なんだ」


ティル (前衛? 俺はレンジャーだから正直苦手だがっ、ええい、ままよ!)


ティル 「それや丁度良かったですね、僕も丁度支援してくれる人が必要だと思ってたんですよ」


ミヒロ 「え? ホント? やったー、じゃ、早速行きましょ!」


    ミヒロと一緒に冒険者ギルドを請ける事になったティルは、近くに居たフラッドを呼び寄せ冒険者ギルドへ向かった。

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