第10話  7人の総長達!前半


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  ニースギルド本部ダブルオー会議室



     

       【モニター】


         ニア


    学風総長‖ ‖商風総長

        ‖ ‖

    歌風総長‖ ‖造風総長

        ‖ ‖

    癒風総長‖ ‖警風総長

        ‖ ‖

    食風総長‖ ‖

        ‖ ‖

        =======

        アリーシャ


【上の図は部屋を真上から見た様子です】

    ちなみに=は机のイメージ


学風総長【ノルガ】男性エルフ

商風総長【ラライ】女性エルフ

歌風総長【ソニン】女性エルフ

造風総長【イリス】女性エルフ

癒風総長【メリル】女性エルフ

警風総長【スレイ】男性エルフ

食風総長【レイラ】女性エルフ


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アリーシャ「まずは、皆、忙しい中

    緊急招集に応じてくれて

    ありがとう

    言いたい事はあるだろうが

    まずは、今からするニアの話を

    聞いてくれ

    ニア、よろしく頼む」


総長全員が集まり、着席を見届けた直後にアリーシャが挨拶も早々に、何か言いかけた総長達を右手を軽く上げて制止し、ニアに説明を頼んだ。


ニア「はい、任されました。

   では、皆さま

   コチラのモニターをご覧ください」


ニアがモニターの脇に避けるとモニターには

ファーシンア国郊外に転移して来て間もない直人が数百体は居るモンスターを瞬殺して行く映像が映し出されていた。


ニア「はい、ご覧頂いております映像は

   今回、初めてシュナイダー神様の

   ダンジョンにより転移して来た

   ミカゼ ナオト様が魔呼びの煙魔で

   呼び出してしまったモンスターを

   ご自分で対処した映像となります。

  映像では分かりにくいとは思いますが、

  全てのモンスターは頭部に魔力弾による

  攻撃で討伐されてます。

その出力は1つ1つの攻撃に戦略級の魔力が

使われてるのをリアリナ様が測定しました」


映像をスローや静止しながら説明するニアは、そこで一度説明を辞め、

総長達の方を向き様子を伺った。



戦略級!?


嘘でしょ!?


でも、あのリアリナ様が嘘を言うとは思えないわ 


正直、、映像見ても全然何やってるかわからないです、、


ニアの説明後にざわつく総長達だったが、1番手前に座ってる総長が手を挙げたことにより、ざわつきが止まる。



ノルガ「ふむ、いくつか問いたい事が

   あるのだか、恐らく我等が集められた

   理由が、ミカゼ様なのであろう?

   ならば、その理由を先に説明して

   貰いたい

   質疑応答はその後でも

   良いのではないか?」


そう話すのは、

エルフ族の学風総長【ノルガ】

主に、若いエルフの学舎を統括する役目があり、総長の中でもノルガの教えを受けた者も居る上に1番の高齢であるので、こういった場での発言力も高い。



アリーシャ「そうだな、ノルガ殿の言う通り

     総長全員を集めた理由を先に

     私から説明しよう」


そこで一旦言葉を止めると、総長全員の視線がアリーシャに集中した所で、アリーシャは全員を見回してから続きを話す。


アリーシャ「数刻前に私はミカゼ様と会い

     ミカゼ様は私に自己紹介をして

    下さった【らしい】」

     


ソニン「らしい?なのです?」


アイドルの様な煌びやかなフリフリの衣装に身を包んだ歌風総長ソニンがアリーシャの言葉に疑問をはさんだ。


アリーシャ「そう、【らしい】だ

    ミカゼ様は無意識に魔力を

    纏った気当たりを私に向けて

    放ってしまったらしく

    その瞬間私は気を失ったから

    覚えていないのだ」


真面目な顔で話すアリーシャ


総長一同

「「「「「「「はぁ?」」」」」」」


アリーシャ「あぁ、そうだ

    言い忘れれていたが、ミカゼ様に

    害意も闘気も無くあるとすれば

    何故かは分からないが私に対して

    好意に似た感情があった様なのだ」


説明しながら何故初対面にも関わらず直人に好意を持たれたのか不思議に思い首を傾げ、その爆乳の下で腕を組んでいるアリーシャだか、ノルガとスレイの男性エルフ陣は

その重力に逆らった様に美しく絶妙な形を保ってるアリーシャの爆乳をチラリと見てから会ったことのない直人に対して男としてうんうんと頷き、納得したのであった。


アリーシャ「だからなのかは不明だが

   私は他人の魔力を受けたにも関わらず

    気絶以外の問題は無く

    寧ろ、、、現在も尚、

    元の魔力値から

    2倍の魔力値に激増したのだ、、、」


メリル「アリーシャ様

     少し宜しいでしょうか?」


そうアリーシャに手を上げて発言の許可を取るのは、胸元のボタンをに開けて張りのある谷間がチラッと見えるシャツに、

下はスリットが入ったスカートを履いており、美しい曲線を描くエロい太ももを覗かせてる眼鏡を掛けた知的美人エルフ

癒風総長【メリル】

治療院を統括する総長である。


アリーシャ「おお、メリルか!

    メリルなら何か分かるか?」


メリル「いえ、確かにアリーシャ様の

   魔力値が高くなっているのは

   調べずとも感知出来ますが、

   原因となると精密検査を行わないと

   分かりかねます

   が、それよりまずお聞きしたいのは

   アリーシャ様はミカゼ様の

   気当たりに対して、予め予測や

  抵抗などはなさらなかったのですか?」


アリーシャ「うむ、それなんだが、

    メリル達も感知した魔力の波動が

    有っただろ?それはミカゼ様が

   嫌な事を思い出しただけで溢れさせた

   事による発生したモノらしいのだが、

   その事をメル様より聞かされた直後に

   ミカゼ様と会ったから、

   私自身最大限

   警戒して、魔抵抗を上げていたのだ

   だが、そんなものは無かったかの様に

   魔抵抗をすり抜け、私に直撃したのだ

  ミカゼ様は纏っていた魔力も高いのだが

   気当たりの際は私が

   反応すら出来なかったから

敵意が無かったのが原因だとは思うが、、」




そう話すアリーシャは、胸の下で組んだ腕を外すと両腕の肘を机に乗せて、両手を組みながらその時の様子を話した。

【言うまでも無いが

      【胸】は机に乗っている】


メリル「魔抵抗をすり抜けた?

    破られた訳では無いのですね?」


確認する様に問うメリル。


アリーシャ「あぁ、不意打ちとは言え

    無抵抗に受けた訳では無い

    これでも私は族長だからな

    魔力の扱いは高いと自負してる

    のだが、、、流石に気分で

    ニースを揺るがす

    魔力を思わず体から溢れ出したり

    魔抵抗の意味の無い魔力を放ち

    魔力値の底上げをする相手に

   私だけで【魔力の使い方】を

   指南するのは荷が重いと判断し

   諸君等を集めた次第なのだ」


ノルガ「つまりは、先の映像を見る限り

   「暁の時」となりえる

    高い戦闘力を持ち合わせていながら

    魔力の扱いは不十分であると

    しかも「暴虐のアリーシャ」と

  呼ばれる程に戦闘力の高いアリーシャ様

   が通常のやり方で、指導する事は

   不可能と判断された訳ですな?」


アリーシャ「うっ、その名前はやめてくれ

     でも、そうだな

    不甲斐ない話ではあるが

   これは私だけの問題では無く

  エルフ族の沽券にも関わる話だ、、

  何故ならメル様からエルフ族なら

 【1番】上手くミカゼ様に魔力の扱い、、

  じゃないな、、【魔法を取得】させ

  られると判断して頂いたのだ!

  出来ませんでしたでは済まされない」


メル様から1番のお墨付きを頂いた!


その言葉に総長一同はアリーシャの言葉に嬉しそうな表情をした後、失敗は許されない事態に気持ちと顔を引き締めた。



アリーシャはそんな事を言ってるが、メルはそんな事言ってい、魔力の扱いが上手いと言っただけである。



一瞬の沈黙が室内を満たす。


そんな室内の空気に堪えかねた商風総長

【ラライ】がアリーシャに問う。



ラライ「理由は分かりました。

    けど、具体的にどうする

    おつもりなのですか?

   アリーシャ様で無理ならここに居る

   総長全員で指導しようにも

   ミカゼ様の魔力をどうこう出来るとは

   思えないのですが?」


そう話すのは、ボタンワンピースにスカートはフレアスカート風の貴族のお嬢様が着てそうな身なりのキチッとした。常に優しそうな印象を与える表情をしている細目の美女

エルフの街だけでは無く、他の種族との物流、販売、を管理、

統括する商風総長【ラライ】

細いウエストに程よい大きさの胸バランスが素晴らしい。

     

アリーシャ「もちろん対策は練ってある

     と言うより

     既に動き出している

    それを今からニアに説明して貰う

    のだが、これまでの話で、

    他に疑問などはあるか?」


そう言って族長達を見回すアリーシャ。



スレイ「宜しいでしょうか?」


手を挙げてアリーシャに発言の許可を得ようとしてあるのは細身のエルフには珍しく、がっしりとした体格に白を基調とした警備総長服をビシッと着こなしたイケメンエルフ

主に、ニース内の警備、ダンジョン以外からのモンスターの警戒、犯罪取り締まり等を行う組織の統括している警風総長【スレイ】

ちなみに、郊外での直人の一件は前もって知らさせており、サポートパートナーのドリアードから解決済みとの知らせ以外は詳しくは今知ったばかりである。

     


アリーシャ「ああ、スレイいいぞ」



スレイ「はい、ありがとうございます

   先程、映像でミカゼ様の戦闘を見せて

  頂きましたが、確かに戦闘力は高いとは

  思いますが、出現していたモンスターは

   RANK2でした。

   数は多く、俺でもあそこまで簡単には

   倒せません

   しかしアリーシャ様なら同じ事

   出来るのではないでしょうか?

   魔力の波動でニースを揺らすのも

   全力を出せば一瞬ならここに居る総長

   でも出来そうですし、

   不可思議な魔力は分かりませんが、

   アリーシャ様がそこまで魔力の指導

   だけでそこまで危惧するほどとは

   思え無いのですが、、、

   それほどなの御方なのですか?」


スレイの言葉に何人かの総長が頷く。


アリーシャ「そうだな

    こればっかりは本人を目の前にし

    体験しないとなかなか

   実感が持てないだろうからその

   疑問は確かに理解出来るが、、

   まず、ハッキリ伝えたいのは

   恐らくは、仮に、

   【私が100人】居てもミカゼ様に

   傷一つ付ける事は出来ないだろう」

   


総長一同

「「「「「「「はぁ?」」」」」」」


アリーシャの言葉に

間抜けな顔をする総長一同

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