黒色矮星

彼女は美人だ

細身でモデルみたいな体形なのに

かなりの大食漢

がばがば食べても太らない


そしてあっけらかんとこう言う

「あたし便秘なんだよね」

「もう一週間は出てないよ」


私は

彼女の食べた量を思い

彼女の腹回りを見る


おそらくあそこには

天文学的な質量が条理を超えた密度で詰まっているのだ

それはスプーン一すくいで便器が粉砕され

下水道配管を破壊してしまうにちがいない


私は彼女に

「黒色矮星」

というあだ名をつけている

もちろん、怖くて言ったことはない



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