文化祭 ①

皆様、更新が滞ってしまい大変申し訳ございません。もう見てくれる人なんていないかもしれませんが見に来てくれる人に一言。


来週も更新するぞ


あと久しぶりすぎて、内容とんじゃったよぉっね人は読み直して欲しい。よろしくお願いします


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ピピピ アラームがけたたましく部屋の空気を揺らした。

ちゃんとアラームをセットしたらしい 昨日の俺えらい

しばらくしてソファー横にあるCASIOの電波時計を止めるためにののっそりと手を伸ばす。 

しかしその手は、冷たいプラスチックではなく温かくて柔らかいものに触れていた。

むにゅ ? むにゅ あ、、、、、理解。


「ふぁあ えっと お兄ちゃん ついに涼香の魅力に気づいたのだね」


ビシッとこちらに指を向けて決めポーズをとる。顔はなんとも眠たそうで締まらない表情だが。

「違う そうじゃない と言うかなんでお前もソファーの上にいるんだ? せっかくベットまで運んでやったのに」


すると涼香は、少し痛いところを突かれたような顔をして てへっ と舌を出した。

えっ なにこの生物あざと可愛い。

危ない危ない 流されてしまうところだった。兄として妹のためにもお灸を据えるべきだろう。

「涼香お前は可愛いんだし、無闇に異性にねちゃだめだぞ」

妹に嫌われるのが少し怖くて、やんわりになってしまった。


「そういうお兄ちゃんこそ 女の子とベットインなんてしてないでしょうね

あと そんなことは好きな人にしかやらない」


へっ? 好きな人、、、、、、ああ 家族的な好きだよな うん 家族的なやつだ


と言うかなんかセリフがかった口説き文句は。

そして俺は超高速で脳を回転させた結果ある一つの結論に辿り着いたのである。


涼香はこの手のセリフをよく使っている。だからセリフがかったように淀みなく出て来たのであろう。あと俺の手が動く位置を計算したかのような胸の配置。軍師だ。

この二つの要素から求められる等式は、、、、、、





男慣れしている、、、、




エマージェンシー エマージェンシー プリーズ ヘルプミー


まずい 非常に由々しき事態であり俺の脳細胞一同、この事態を非常に重く受け止めており、、、、、、、、、


ってどうすればいいのか。


「おーい お兄ちゃん おいってば」


「ごめん 少し低血圧でな ぼーっとしてしまった ちょっと待っててな今から朝ごはん作るから」


「やった お兄ちゃん料理上手いから楽しみにしてました!」

っとビシッと敬礼するようにニコッと笑ったのを見て、一回この問題はいったん後回しにして朝食作りに移行する。


いつものように白米 味噌汁 スクランブルエッグにヨーグルト。だしや炊飯は用意済みだ。ぱぱっとスクランブルエッグを作って、味噌汁に入れる具材を切って入れて


はい完成。わずか6分半だ RTA達成だ。


てな感じで二人素早く朝食を味わって、身支度も済ませる。おお 涼香が化粧してる。

やっぱり可愛いわ。我が妹よ



「おにーちゃん 早くいこ」

おもちゃを欲しがる五歳児のごとく駄々をこねている妹を横目に校門をくぐった。


わあー あの子めっちゃ美人じゃん

お前声かけろし 

いや お前がかけろよ


校門の近くを歩くだけでこれである。というかこの二人組は美人が通る時には、どの作品にもいるよな 羨ましい


涼香とも面識のある秀介と合流。

「よっ」

軽く手をあげてイケメンがこちらへとやって来る。そういやどんぐらいイケメンかって話してなかったよな。秀介の前に壁を作って入ってきたらうなじを切ってやりたい。そんぐらい?イケメンな秀介は年下の女の子対応もバッチリである。


「おお 涼香ちゃん 大人になったね」


「おお 秀介くん おじさんになったね」


「おじさんって、妹ちゃんのお兄さんと同学年だぞ」


そういって二人でケタケタ笑っている。仲がいい。


結構目立っている二人。

確かに超絶美女と進撃のイケメンだからな、それだけでも絵になるよな。でもこれも計算の内である。いくら涼香が可愛くとも、学校でも一目置かれているイケメンが隣にいたらそれだけで抑止力になるのだ。

どちらかというと進撃ではなく守りのイケメンだったってわけだ。カオスになっている脳内をほっときつつ秀介に一言入れる。


「よろしく頼む」


「おっけ この秀介 我が命に変えて姫をお守りいたします」


「うむ 良きにはからえ」

二人でクスッと笑う。

「行ってくるわ」


「おう 頑張ってな」


「涼香も秀介に迷惑かけんなよ」


「うん お兄ちゃんファイトだよー」


「りょーかい またな」


二人の姿が遠くなったところで俺も控え室に向かう。これも柑奈咲が用意してしたらしい。


しばらくして柑奈咲と神田の2人と合流する。

一応形式だけでも作戦会議はしときたいじゃん。理由は男だから。それだけで事足りる。


3人で一つの丸いテーブルを囲って話始めた。


「さて 修一くん 勝算はあるのかしら」


「ああ でも勝つだけが最終目標じゃない」


「どういうことでしょうか」


「あいつは神田に嫌な思いをさせたんだ。だったら相応の報いを受けるべきだ。あいつのためにもな」


今までずっと傍観していた神田がやっと口を開いた。

「修一くん ほんとごめんなさい」


「なんでまた謝ってるんだ?

たしかに俺みたいな人望なしのインキャが人気陽キャをボッコボコにしたらそれは、、、まあ 俺もいじめられるかもしれないから気は進まないが」


やばい 口に出すだけで嫌になってきた。まって俺のぼっちラノベせいかつよぉー、、、最近俺は、精神が安定してないらしい。こまった


「なっなら」


「神田ならもうやらなくていいなんて言おうとしたのか。お前は馬鹿だな。とびっきりの馬鹿だ。


さっきも言ったが正直迷惑だと今も思ってる。

でもな、、でもな



俺はお前がいじめられてる方がもっと辛くて自分が嫌いになるんだ。」


「でも、、それは理由にならないでしょっ」


「理由?、、そうだな理由といえば、、、










大切な友達だから。それじゃだめか?」


スーっと神田の桃色の頬に一筋の涙が線を描いた。

必死に歯を食いしばって耐えているようだが、何故耐えるんだ?、、泣けばいい。


「今までたくさん褒められて、そして蔑まれてきたの。

だっ、だからこんなに寄り添ってくれるの  

 こんなの初めてで  

私っつ  どんな顔していいのかわからなくて」


「神田一つ言っておくぞ。どんな顔していいかって

それ悩む必要無いと思うぞ」


「そうですね 必要ないでしょう

私のライバルさん」


「えっ」


意味がわからなくて前の2人を見るためにあげた顔は



清々しい夏の風が吹く雨上がりのように




ただただ



透き通った  笑顔だった。




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あとがき


8月ぶりですかね。

こんにちわ ブレクファースです。


ほんとにこんなに期間を空けてしまって申し訳ない。度重なる多忙の日々に振り回されておりました。久しぶりの投稿楽しめてもらえたら嬉しいです。


来週はあと一、二つ更新できればと思ってます。



どうぞ よしなに

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お嬢様の父に娘とラブコメをして欲しいと頼まれると こうなります ブレックファースト @00709018

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