第十七話 出し物決め

朝からあいつらはどうしたんだろうか。


少し、考えてみたが答えは出なかった。

そして退屈な午前の授業が終わり昼休みがすぎる。今日の午後を丸々使って、クラスの出し物を決めらしい。うちのクラスはどうなるのだろうか。


「では、学園祭の出し物をみんなで決めて行こうと思います」

爽やかな声でイケメン委員長が切り出す。


「まずはみんなに希望を聞きたいんだけど。

                提案とかありますか?」

すると、クラスのあちらこちらから希望が出る。

「私、チョコバナナの屋台やりたい!」

「私は焼きそばがいいなー」

「やっぱメイド喫茶だろ!」


賑やかで何よりだ。なぜか先生よりのコメントになってしまったが。

「はいはい みんな一旦落ち着いてね 

まず僕たちは、何を目指しているか思い出そう  せーの」

「最優秀店舗賞!」


クラスメイトの声が重なる。

説明し忘れていたが、うちの学校には最も売り上げ高が高かったクラスに送られる最優秀店舗賞というものがある。

なんとその賞を取れれば学食が一年間タダという高校生にとってとんでもない価値を持った権利が与えられる。

実は俺も必要最低限しかお金は使わない派なので、魅力的に感じたりする。


「そうだね 最優秀店舗賞欲しいよねってことで、作戦を決めたいと思います。

食べ物は、たくさん売れるけど食品の調達費とかもろもろで一個あたりの利益が小さくなるよね。

対して、コスプレとかコスプレとかは人件費を払わなくていい文化祭だったたら費用ゼロ。そして教室に入るために200円程とったら、、えへへへh、、、、」


ええー コスプレって二回も言ったぞ。 何こいつこんなキャラだっけ、うちのクラスは何かとヤバイ奴が多いいらしい。


そして、クラスにはかつての支配者的ポジションだった龍馬は柑奈咲の力で退学になったので、龍馬の取り巻きだったメンツも自由気ままに発言をしている。

非常にいい雰囲気だ。


「コスプレいいねーー!」

男子達が盛り上がる。


「ちょっ 男子きもーー」

「きもいんですけどーー」

女子達はすかさず、J K必殺のきもーを連呼していた。これには勢い付いてた男子も押され気味だ。JK怖い。


そんな、女子男子の攻防戦は彼の一言で結末を迎える。


「うちのクラスの女子は可愛いから、コスプレとか似合うと思うよ!

神田さんとか特に。」


イケメン委員長の一言で、女子軍の結託は崩れた。

「きゃあーーー  私 わたしはコスプレいいなって思ってたんです!」

「ずるいいいーーー 私も!」


この有様である。それにしても最後の一言は何なのだろうか。

「どうかな? みんな」

「うん!」

「おお!」

「よーし うちのクラスはコスプレ主体で行こう!」


こうして、我がクラスの基本路線が決まった。

その後は、ソフトドリンクはどうだろうか。軽食も出すべき。などの意見から最終的にコスプレ喫茶になった。


そして、俺たちはイケメン委員長からこの学園祭を勝ち抜くためのポイントを伝授されていた。



① コスプレはなるべく多くの種類を作ろう。


② 回転率を上げるために滞在時間は10分で


③ このクラスに関して学校で共有できる話題作りを





まあ 無難なところだが、③番はどうやるのだろうか。

少し興味を持ったので耳を済ませていると、とんでもない発言が飛び出した。


「③に関してはもうやり方は決めてるんだよね。






神田さん、僕と付き合ってくれ」




「えっ?」

「はっ?」



俺と神田の声が重なった。





____________________________________

あとがき



更新頻度落ちてしまい申し訳ございません。

ブレックファーストです。


今日はもう一本、出せたら出すかも、、、、


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では、また

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