第2章  学園祭開幕

第十六話  コスプレは好き?

まえがき

初めてのまえがきです!

長らくお待たせしました。二章開幕です!!!!!!!!!!!!!!


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俺は、なんだかんだで柑奈咲にラブコメを提供しなければいけない身になってしまった。


だが、俺を必要と思ってくれる人がいるそれだけで、心は清々しかった。

やっぱり俺ってラブコメのチョロインなのかもしれないな。


柑奈咲が言っていたのは本当だった。

俺は退学になっていないし、説教すら受けていない。

恐ろしい力だな柑奈咲グループ。


あのくだらないゲームは柑奈咲の一言で終わりを告げた。


「皆様 王様探しゲームにご参加いただきありがとうございました。

実は、あのゲームは実験でした。若い皆様の集団心理をデータで取らせていただきました。

柑奈咲グループ内で活用したいと思います。今後ともよろしくお願いいたします」


これだけだ。

たったこれだけで出来事を過去にしてしまったのだ。そして何よりもすごいのは、柑奈咲の人望だ。

今回のくだらないゲームをやったとしても全く生徒たちからのヘイトが溜まっていない。なんなら

「柑奈咲さんはお家の仕事に協力してるなんてすごいよ!尊敬しちゃう」だ。


何が尊敬だよ。こいつガッツリ俺のこと探してたぞ。

いつか俺もお姫様探しを強行してやろうかとも思ったが、だめだ。

人望がなさすぎる。こうして俺の壮大?な計画は崩れたのであった。






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「おっはよー 修一くん!」

「ああ おはよう神田」

いつものように微妙にテンションの高い神田に挨拶されて俺の一日は始まる。


「ねぇーねぇー 修一くん」

「なんだ?」

「今日って学園祭の出し物決めだよね」

「ああ 多分そのはずだ」


我が秀一学院大学附属高校には6月に秀一祭がある。

まあ 簡単に言えば文化祭だ。だが他校とは規模が違う。

2日にかけて行われるこのイベントは地域全体を巻き込んで行われている。

そして芸能界のスカウト、大企業の社長がめちゃくちゃくるのだ。


科学部の部員は自分の研究が少しでも企業の目に留まればと思い必死に準備するし、女子達はミスコンに向けて己を磨いていく。


なんとミスコンを制した者には、芸能界デビュー確約というすごいフリーパスが付いているのだ。そんな感じで、学園の中に手を抜く奴はいないはずだ。


、、、、、、あっ 俺がいた。前言撤回する。


そんな、俺以外はガチでやるであろう学園祭の準備が今日から本格的に始まっていく。


「あー また修一くんボーッとしてる! 眠いなら膝枕してあげようか笑」


そう言って、俺の反応を楽しもうと神田は俺の顔を覗き込んでいるが俺は二度も同じ手には引っかからないぞ。


「いや遠慮しておく みんなの前では恥ずかしいからな」

「みっ、みんなの前では では、、、、、、」


神田は俺の含みがある返しに何を想像したのだろう。

顔を真っ赤に染め上げてどこかに走って行ってしまった。結局何が話したかったのだろう。後で聞くことにしよう。


しばらく、自席でラノベを嗜んでいると、あれは、、あそこにいるのは柑奈咲だ。

柑奈咲は俺のクラスの教室の前を行ったり来たり。


時々あわわぁっと顔を赤くしている。可愛いのだが、明らかに不審者である。

熱でもあるのだろうか。ちょっと様子を見に行ってこよう。


俺は気配を消して柑奈咲に近づく。

「柑奈咲 大丈夫か?」

「ハヒュッ!? 修一きゅんでしたか」

明らかに、様子がおかしい。

「熱でもあるのか?」


そう言って俺は、柑奈咲のおでこに自分の手をつけてみる。熱はあるような、ないような。


「っはあ」

「どうした柑奈咲?」

「あっ すみませんとり乱してしまって 体は至って健康です」

「ああ ならいいのだが」

「修一くんは今日、出し物決めがあるのはご存知ですか?」

「ああ 知ってるぞ さっき神田から聞いた」

「あの泥棒猫に先を越されてしまいました」

柑奈咲はぶつぶつと何か言っている。


「何か言いたいことがあるのか」

「はい 先ほど神田さんになんて言われましたか?」

「あいつから話しかけてきたのに内容いう前にいなくなった」


それを聞いた途端、柑奈咲は嬉しそうにしている。

「そーそうなんですかー 神田さんはダメな子ですねー」


先ほどから、柑奈咲のニマニマが止まらない。学園の天使さんがそんな顔をしていいのだろうか。、、、可愛いからオッケーだな。


「で、結局何を伝えにきたんだ」

「あっ 私としたことが 。

気を取り直しまして」

「気を取り直して?」





「修一くん コスプレはお好きですか?」


えぇええー まさか清楚系美少女の口からこんな言葉が出るなんて。

だが、この質問に答えたら、俺の性癖がバレバレになってしまう。無難な答えで乗り切ろう。


「まあ 柑奈咲くらいの可愛い子がやれば絵にはなると思う」

「絵? 修一くんは私のコスプレを絵にして部屋に飾るんですか!

特殊な性癖の持ち主ですね」

「柑奈咲 お前わざとやってるよな」

「はい! 初めて嘘をついたので緊張しましたが、、」

「初めての嘘がこれだとしたら将来が非常に楽しみだな」


コテっと首を傾げて柑奈咲が、何言ってるのかわからないと無言で伝えてくる。

「まあ 修一くんは私のやるえっちいコスプレは好きということですね」

「ちょっと待て えっちいは勝手を付け足すな 俺が犯罪者みたいだ」



それを聞いて柑奈咲は、くるりと背を向けて歩き出す。

そして何かを思い出したかのようにこちらに振り向く。綺麗な長い黒髪が揺れる。





「私、神田さんには負けませんから」


そして、彼女の姿は廊下の奥へと消えていった。

何か、神田と競っているのだろうか。だがそれをなぜ俺に言ったのか。


俺の中で謎は深まり、不安は募るのであった。







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あとがき


こんにちわ

二章に入りましたブレックファーストです。


二章は文化祭メインで書いていく予定です。



そして、なんと新作を書き始めました!!!!!!!

結構面白くかけているので、一度見ていただきたい。

この作品が好きならハマるはずです!!!



『超絶仲の悪い幼なじみと1つの共通趣味でラブコメをしたいと思います』


https://kakuyomu.jp/works/1177354054897450867


ここから飛べます。どうぞよろしくお願いします!!



ハート、フォロー、感想、星お願いします。

引き続き、この作品もよろしくお願いいたします。


では、また

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