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素戔嗚─俺は母上様に会いに行く

第05話 サヨナラ、小さな罪 【大法螺葦原神話】

 それは、ヒンドゥー教の神話『マハーバーラタ』の乳海攪拌にゅうかいかくはんが行われたようであったが、配役が違った。

 巨大亀クールマは素戔嗚尊すさのおで、竜王ヴァースキは八岐大蛇やまたのおろちであった。八岐大蛇は、胴体こそ一つであったが、頭と尾は八つずつあり、素戔嗚は、ダツという名前のついた首根っこと尾を掴み、右手はアスラを、左手は神々を真似て、交互に引っ張り、胴体をグルグルと回した。


 「ヴォォオオオオオアアアアッーーーーーッッ」


 泣き叫ぶような咆哮を上げたのはダツで、残りの七つの頭は、左右、どちらにも回されて、へろへろになり叫び声をあげられる状態には無かった。。素戔嗚によって翻弄された頭と尾は、渦を起こして上昇し、穏やかな天候とは裏腹に、波を激しく揺らし、日本全土──葦原中国あしはらのなかつくにを呑み込まんばかりに荒れさせた。


「父上が、来るな」


 素戔嗚尊はそう呟き、八岐大蛇の身体を引き剥がして、海底に放り投げた。周囲は、噴煙が上がったようになり、それが収まると、舞残る砂がゆらゆらと八岐大蛇の身体の上に降りかかる。


「素戔嗚尊様…」


 声を出したのは、ダツであった。他の頭達は、とっくに目を回して失神していた。


「ダツ。教えてくれた事に感謝する。俺は、母上に会ってくるよ」

 そう言って、素戔嗚尊は膝を曲げ、海面を蹴ろうと膝を曲げ、上方に首をやった。


「お待ちくださいませ」


「ん?」


 声をかけられた素戔嗚尊が、頭を向けると、ダツは、山の様な胴体から生えたダツだけが持つ半身をのろのろと起こし、口を海上に向けて大きく開け、剣を一振り、吐き出した。


「お納め下さいませ」


 素戔嗚尊は、鞘付きのその剣を拾い上げた。


「これは…俺の子か?」

「はい。私は、貴方様の妻になったのですから、子供を産むのは当然の事でございます。…素戔嗚様…背の君」


 ダツは、力尽きたように、砂の上に倒れ込んだが、彼女の目はうっとりと素戔嗚を見つめていた。

 素戔嗚は、口をぽかんと開け、呆れた眼を向けると、小さく「ぷっ」と吹き出し、それが堰を切る合図であったかの様に、ゲラゲラと腹に手をあてて笑った。


「なっ」


 ダツは、素戔嗚から嘲笑され、顔を紅潮させた。

 

「はっ。妻? 何を馬鹿な事を。妻を、あのように杜撰ずさんに抱くわけがないだろう。ふはっ。妻? お前のような異形の醜女をか? この俺が? いやいや。ないない。…まぁ、いいか。この剣は貰っておく。が、くだらない勘違いはするなよ。では、な」


 そう言い残すと、素戔嗚は、帯に剣を巻き付けて、今度こそ海上へ戻っていった。


 八岐大蛇──彼女は、水のにごりである。


 ❖◇❖◇❖


素戔嗚すさのおよ。一体、何があった? 大綿津見おおわたつみに隠居させ、其方に海原うなばらを任せた途端、どうした事だ?」


 海面へと上がって来た素戔嗚の立つ岩場にやって来たのは、伊弉諾尊いざなぎであった。


「これはこれは、父上。お久しぶりでございます」


「悠長に、挨拶などせずとも良い。委細を申せ」


「もう。せっかちだなぁ。委細も何も…俺、この仕事、辞めようと思って」


 素戔嗚は、畏まった態度をとるのを止め、頭の後ろで両手を組んだ。


「はっ?」


「そういう訳で父上、俺を、勘当してくんない? 海上にも聞こえてたんだよね。あの声。あれ、俺の声なんだ。俺、母上に会いに行こうと思う」


「あの唸り声は其方の仕業か。あの波は、葦原国にも押し寄せたのだぞ。何? 母親だと? 其方。黄泉国よみのくにへ行くつもりなのか?」


 黄泉国とは、伊弉諾神の別れた妻の伊弉冉尊イザナミが幽閉されている場所であった。行く事はできるが、帰ってくる事は出来ない場所だ。


「さあ。どうだろうね。いいから、勘当してよ。…あ、そうだ。母上に男を紹介してもいいかなぁ? 父上とはもう別れたんだろ? いいよね」


 ❖◇❖◇❖


 ゴウンッッッ


 天地がひっくり返る程の揺れが、高天原たかまがはらを襲ったので、大日孁貴神おおひるめのむちは、その震源地へと向かった。

 それは、宮殿の裏にある宝物殿であった。


「これは……一体」


 宝物殿の中に最初に踏み入った大日孁貴神は、中で行われていた事を知るやいなや、後続して来る者達が入って来ないように、扉を閉じてしまった。


「姉上。お久しぶりでございます」


素戔嗚すさのお…其方…何故、其方が、ここにいるのです? 其方は、父上様から、海原を治めるよう、言い渡されていた筈」


「…その事なんですが…実は、父上様から、勘当されてしまいました」


「勘当?」


「はい。一人で海にいると母上様への思慕が募り、堪えようもなく泣いておりましたら、『出ていけ!』と」


「…そう。それで、どうして今、そんな事になっているのですか?」


「いやぁ。流石、姉上の髪飾りですね。彼女の玉の緒は、父上様から頂いた物ですか? 実に素晴らしい」


 元は純白であった珠は、赤珊瑚の色に染まっていた。


 大日孁貴神は、大声を出して百寮・群臣を招き入れる事も出来たが、遅れてやってきた彼等を宝物殿に入れると、あられもない姿の髪飾りの恥になると思い、宝物殿に結界を張ったのだ。そして、平静を装って怒りを抑えていたが、素戔嗚の言葉に、ビクリと身体を硬直させた。

 

「首飾りの玉の緒と思ってましたが、髪飾りにされたのですね。…ああ、彼女を責めないで下さい。彼女は、本当に初心うぶで、私に何をされたのかさえ解っていないのかもしれません」


 大日孁貴神は、素戔嗚の言葉に緊張を緩めた。だが、それと同時に、ふつふつと湧き上がる怒りが再燃し、今度は、とても抑えきれなかった。


「其方の方は、自分が何をしたのかを解っているのですね」


「ええ、もちろん。私は、姉上の髪飾りを掠め取ったのです」


「…そう…では、其方は、高天原への野望があるという事ですね」


「えっ? いやいや。そんな面倒な役目は…」


「問答無用!」


 大日孁貴神の大垂髪おすべらかしは、髪を束ねる水引が髪先からプツッ、プツッと切れ、かなめを変えながら、扇子の様に広がっていった。そして、ついに元結に手が届こうという時に、素戔嗚は、自身の帯に巻き付けた剣を彼女に差し出した。


「姉上様。この剣は、私の子です。私は、『髪飾りの婿になる』と誓約うけい致しましょう。高天原にいる間、私は髪飾りのものです。その証に、この剣を姉上様に献上いたします」


 元結は、きつく結ばれる為に切れにくい。特に、大日孁貴神の元結は、彼女の神力の暴走を戒める封印の役割も併せ持つ。その為、素戔嗚が口上する間にも、破れてはいたが、切れる事は無かった。

 大日孁貴神は、素戔嗚から剣を受け取ると、それを鞘から引き抜いた。抜き身となったそれは、若かりし伊弉諾神いざなぎの人型を取った。


「アアーーーーーーーーーーーーーーーッ」


 大日孁貴神は、内なる極楽浄土に身を委ねた。


 閉ざされた宝物殿の外、中を伺う事の出来ない数多の神々は、突如、芳しくなった高天原にザワついていたが、ようやく開いた宝物殿の扉から、腰に、剣をぶら下げた大日孁貴神の姿を見て、かしこまった。


「皆、恐れる事はない。誓約によって、禍事まがごとではない事は立証された」


 大日孁貴神の後ろから素戔嗚は現れ、彼女の少し前まで進み出ると、彼女の方に顔を向け、片膝をついて頭を下げた。

 そうする様を、大日孁貴神は見て、頷き、再び八百万の神々に向かって、

「これなるは素戔嗚という。彼に、やましい心が無い事は、私が請け負おう」

 と。宣言した。


 ❖◇❖◇❖


「其方、誓約を忘れたか」


 高天原にある宮殿の最奥。許しを得る迄は、大日孁貴神オオヒルメノムチ以外、何者も足を踏み入れる事の無い場所に、彼女は、素戔嗚スサノオを呼びつけた。


「突然、何を仰るのです。私は、髪飾りの婿となり、5人の男子おのこを与えました。姉上も、誓約が果たされた証として、3人の女子おなごをお作りになった」


「髪飾りは、此度の事を受け止めきれず、射干玉ぬばたまになり果てました」


「は? 何故? 此度の事? 私は、何かいたしましたでしょうか?」


 大日孁貴神の髪を束ねる水引が、一本、プツッと切れた。

 

「え? なんですか? お教え下さいませ。私には、とんと検討がつきません」


「…其方、機織女はたおりめを一人、手籠めにしたであろう」


 素戔嗚は、しばらく考えこみ、そして、ようやく思い出したのか、手を打った。


「ああ、あの演技の上手い女ですか。いや、あの女は私に、いつも熱い秋波を送ってきており、髪飾りに嫉妬していたのですよ。余程、髪飾りに成り代わりたいと考えていたのでしょう。ですから、私も、何も無い内に、私をめぐんでやろうと思ったのです。それが、暴れて大声を出そうとするものだから…」


「あの機織女は、髪飾りを慕っていたのです。其方にではありません」


「えっ?」


「それよりも、何故、其方が慕われると思ったのですか! 髪飾りの婿になったのを良い事に、田畑を荒らし、糞尿をまき散らし…勝手、気ままをしていただけではありませんか。無垢なまま其方の妻となった髪飾りも、其方を知るうちに懊悩するようになっていたのですよ」


「え? ですが…あの女の方から私に近づいてきたのですよ」


「それは、髪飾りの懊悩を其方に諭す為です。其方に汚された機織女は、自らを恥じて亡くなり、髪飾りは、その事で自分を責めて、射干玉となって砕け散り、玉の緒は、私の元に還ってきました」


 大日孁貴神の髪を束ねる水引が、もう一本、プツッと切れた。


「……それは…、貴女の胎に還ったという事ですか? 母上」


「えっ?」


 扇のように開きかけた大日孁貴神が、鎮まった。


「髪飾りは、この高天原で作られた、私の妹なのでしょう? お二人は、月弓尊つきよみの兄上と私に、お二人の関係が知れるのを恐れ、さも、私達が三姉弟であるように繕い、兄上と私を、それぞれ、夜之食国よるのおすくにと海原へと追いやった。首飾りの玉の緒は、父上が母上の元へ通う為の道であり、髪飾りの玉の緒は、通った証だったのでしょう」


「なっ? 何故?」


「それはいいでしょう? ただ、わた……俺は、それを知っているというだけだ。父上は、伊弉冉尊いざなみと離婚された後、軻遇突智かぐつちの娘である貴女を妾にしたんだ」


 大日孁貴神は、カタカタと震え始めた。


「母上。貴女が知らない事も、俺は知ってるんだ。伊弉冉尊いざなみ黄泉津大神よもつおおかみの不貞を知った父上は、自身の分身である天之尾羽張あめのおはばりに、不義の子である軻遇突智を男子として育てさせた。ついに、伊弉冉尊が黄泉国に行くと、黄泉国を攻める時、天之尾羽張の兵に軻遇突智をつけ、二人を幽閉し終えると、今度は、天之尾羽張に軻遇突智を強姦させた。そうして、彼女の穢れを祓った果てに生まれたのが、母上だ。貴女の“太陽”の性質。それは、天之尾羽張によって、無理矢理、禊をさせられた軻遇突智の“火”の性質に他ならない。貴女は、身も心も八つ裂きにされた軻遇突智の空虚から生まれ…」


「いやーーーーーッ!!!!」


 大日孁貴神の悲鳴に遮られ、素戔嗚は、大日孁貴神への“トドメの一言”を発せられなかった。

『貴女は、自身の母を甚振った男を愛したのだ』

と。


 この後、大日孁貴神は、天の岩屋に隠れ、素戔嗚は、この事を高天原の百寮・群臣に責められて追い出された。

 素戔嗚にしれみれば、自分を婿とした女がいなくなったので、高天原に留まる理由は無かったし、良い事をしてあげたと思っていた機織女が、自分の勘違いのせいで死んでしまった事に、小さな罪悪感を感じ、高天原にいたい。とも思っていなかった。


 髪飾りの産んだ素戔嗚の息子達は、玉の緒と同化した大日孁貴神の子供となり、大日孁貴神の産んだ素戔嗚の剣の娘達は、誓約は果たされなかったとして、剣の子供となり、剣は、素戔嗚に付き従って、高天原を出た。


 ❖◇❖◇❖


 母を討ちのめした事に満足した素戔嗚すさのおは、葦原国に降り立った。そしてそこで、運命の乙女・奇稲田姫くしなだひめと出会う。素戔嗚は、彼女の美貌に一目で囚われてしまい、僅かに胸中にくすぶっていた、両親へのわだかまりも、すっかりすすがれてしまった。

 しかし、奇稲田姫は、彼女の姉を七人も生贄として怪物に捧げさせられており、この数日後には、彼女も食われる事に決まっていた。素戔嗚は、その話を聞く内に、怪物の正体が、八岐大蛇やまたのおろちである事に気づき、怪物退治を請け負った。


 生贄を食らいに来た八岐大蛇だったが、そこにいたのが素戔嗚であった事に驚いた。


「背の君…何故、ここに」


「やあ。ダツ。久しぶりだね。……まだ、俺の事をそう呼んでるんだ。余程、俺に未練があるんだな?」


「そ、そんな事はない。…君を忘れている時間が長くなった…ああ、そうだ。君の姿を見る迄、すっかり忘れていたよ」


「へぇ。そうなんだ。…まぁ、いいさ。今宵、ここにお前が来ると聞いて待ってたんだ。共に、呑み明かそうじゃないか」


 そう言って、素戔嗚は、八つの酒の甕を、それぞれの頭の前に運んだ。


「俺が、自ら運んできた酒だ。まさか、断らないよな」

 素戔嗚は、居丈高にそう言うと、自分用の酒の甕に酌を突っ込み、椀の中に注ぎ、それを口に運ぶと、一気にあおった。


「…君は、しばらく見ない間に、とても小さくなった」


 ダツは、他の頭達が、素戔嗚が飲み干したのを合図に、目の前の甕の酒を、ごくごくと飲み始めたが、ダツは、少しづつしか飲まなかった。


「うん? ああ、先日まで、高天原にいた。お前の教えてくれた事のお陰で、俺は、母上に会えた。だから、これでも、お前には感謝してるんだ……それにしても、ダツよ。お前以外の奴等のおもては、やけに別嬪になったんじゃないか?」


 ダツは、顔の事を言われ、素戔嗚に顔を晒す事が恥ずかしくなり、甕の中に頭を突っ込んだ。

 八岐大蛇の他の頭達の顔は、奇稲田姫の姉達の顔だった。ダツは今夜、奇稲田姫を食らい、彼女の面を手に入れる筈であった。

 八岐大蛇は、素戔嗚に『醜女』と嘲笑された後、葦原国を巡り、彼が好むであろう面を持つ8姉妹を探した。そして、美しい顔を手に入れた後、素戔嗚を探し出し、今度こそ妻として認められようとしていた。


 素戔嗚は、次の椀の酒からは、ゆっくりと呑んだ。


「ふん。お前が、醜女なのは、今更のことだ。俺は、高天原で、俺に相応しいと思った女を妻にしたが、その女は、手弱女たおやめで、少し無理をさせると、すぐに気を失ってしまった。もしかしたら俺には、お前のように頑丈で、どう扱おうと心の痛まない女が合うのかもしれん」


 思いがけぬ素戔嗚の言葉に、ダツは、酒をごくごくと勢いよく呑んだ。


「お前は、今の話し方の方が良い。海原で、お前に襲われて返り討ちにした時を思い出す。お前は、俺に媚びるような言葉を使わなかったのに、俺がお前を女と見抜くと、急にへつらってきた。そして、良い事を教えるのと引き換えに、抱く事をせがみ…………ダツ?」


 素戔嗚は、立ち上がると、八岐大蛇のそれぞれの頭が、本当に寝入っているかを確認した。

「許せよ。奇稲田姫の事もあるが、それより何より、あの事を知っているお前を生かしているわけにはいかないんだ。恨むなら、自分の口の軽さを恨め」


 そう言うと素戔嗚は、剣の鞘を捨て、七つの頭を胴体から斬り分け、最後にダツの首元に剣を当て、

「今度は言えるといいね『さみしかった』って」

 と、斬り落とした。


 斬り落とした後、その衝撃を受けたのは、剣の方であった。

「ち…父…う…え………」


 剣は、そう言って喀血し、その身には、ひびをこしらえた。


「むっ! どうした」

「わ、解りま…せん。です…が、私は…もう、幾何いくばくも…持た…な…い」


 素戔嗚は、剣が、剣であるうちに細切れにしてしまう事にした。

 胴体から八つの尾を切り取り、そして、胴体の腹に剣を突き立て、皮を掻っ捌いた。それから、更に深い所まで、剣を突き立てると、今度は、何か固いものに当たり、剣は粉々になった。


 素戔嗚は、その切れ込みに腕を入れて、固い物を掴み出すと、それは、粉々になった剣よりも立派な、剣──天叢雲剣あめのむらくものつるぎであった。

それは、粉々になった剣の双子剣であり、八岐大蛇の腹の中で、彼女の素戔嗚への愛情によって、充分に鍛えられていた。


 素戔嗚は、全てが終わった後になって、粉々になった剣に親殺しをさせた事に気が付いた。そこで、粉々になった剣の欠片を、椀の中に入れて、酒を注ぎ、一気に飲み干して、三人の娘達を、自分の子供にした。


 完



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 後書


 自主企画

 主催者:香鳴裕人 様

[第2期] 同題異話SR -Sep.- 『サヨナラ、小さな罪』


 自主企画

 主催者:八幡西県研究室 様

【お題形式企画】指定セリフを入れて

 ● 「今度は言えるといいね『さみしかった』って」

 ● 「君を忘れている時間が長くなった」


 参加用書下ろし作品です。



 祟られたくないよぉ…。

 祟られたくないよぉ……。


 祟らないでください。

 祟らないでください。


 この話は、嘘ですよぉ。筆者の妄想の塊以外、なにものでもありません。


 ついにここまで戻ってしまった。

「もう、ここより前の時代に戻る事はないでしょ」

 と、思われるかもしれないが、困った事に、ここに至る設定の妄想は、脳の中にあるのだ。次のお題タイトル次第で、出す事になったらどうしよう。


 嗚呼、祟られたくないよぉ…。

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【歴史系短編集】大法螺葦原国史 久浩香 @id1621238

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