第3話 勇者じゅうそうび! ~ でんげきのけんとひかりのよろい


 次の日の朝、勇者"ああああ"が寝坊して9時に

 起きた時には仲間は皆 家に集まっていた。



「起きなさい!"ああああ" 朝よ!

 みんな集まっているわよ。」


「うーん、おは、、おはよう。

 朝ごはん食べたら 出るね。」


「朝ごはんのピザとカレーは

 みんなに食べて貰ったわ。もう無いわよ。」


「えー!またご飯抜き?ひどい!」


「何言ってんの。1時間以上待たせてるんだから、

 当然でしょ!

 支度したら早く出なさいね。」



 そうして、志度してる途中で家から追い出された

 勇者 "ああああ"


 仲間も蹴飛ばされた"ああああ"を追うように家を出てきた。




「さて、勇者さんよ、いくかの?」


 大魔道師 やんじゃ が言った。


「いや、装備が弱すぎるよ。

 家のとなりに倉庫があるから、そこから

 装備を探してみよう。」



「材料になりそうな物を見つけたら

 持っていってもいいかい?

 加工出来るかもしれないから」


 と未来人の999。



「あたしは武具に興味無いので、外でなろう系小説読んでますね!」


 とヒーラーのまりこ。


 さっそく、外でせいやに歌わせている。


 せいやは申し訳無さそうに手を振った。




 3人で倉庫を探しに行った。



 大勇者「おるでか」が集めた財宝や装備があるので、

 倉庫は改築されて大きくなっている。


 普通のほこらのサイズぐらいはありそうだった。



 前は入り口まで入った倉庫。


 中は暗くて良く見えない。クモの巣も張っている。虫もいそうだ。


 ビビりながらもランプを照らして、奥まで入ってみた。



「おー、光り輝く鉱石じゃ!これはオリハルコンと

 ウアキタイトか! 激レアじゃぞ!」


 最初に見つけたのは鉱石類だった。

 ほかにも大量のダイヤモンドや鉄鋼石など、

 たくさん見つけた。



「この鉱石なら未来の武器を作れるかもしれません。」


「2人共楽しそうだねー」


 鉱石に目を輝かせる2人を尻目に

 "ああああ"は武器や防具を探した。



 てつの剣やてつのよろいぐらいに

 重そうな武具ばかり。


 さらに奥に行くと女性でも持てそうな

 かがやく武具を見つけた。



 でんげきのけんとひかりのよろい、

 これは僕でも装備できそうだ!


 さらに奥には伝説級の武具がほかにもありそうだけど、

 とても重そうだ。


「武具が重いから、素材や鉱石をたくさん

 集めておいて。

 あとで僕専用の装備を作ってね。」


 そう言って、2人に素材や鉱石を持たせて

 新しいよろいと剣で

 ゆうゆうと外へ出た。



「勇者様かっこいいですー!ほんとうに主人公みたい!」


「かがやいてますね!」


 せいやとまりこは新しい装備を歓迎してくれた。


 照れる"ああああ"


「この装備なら、小柄な僕でも持てる。

 大勇者おるでかのおかげでスタートから

 伝説級の装備だよ。すげーよ!」


 握力20でも持てるでんげきの剣、

 そして、木のよろいより軽いひかりのよろい。


 この装備なら、1人でも最初の大陸の魔物を

 全滅させれそうだった。



 装備を自慢してるうちに

 大魔道師やんじゃと未来人999が

 荷車に素材と鉱石を載せて、ようやく出てきた。


 そんなのはおかまいなしの勇者"ああああ"

 は意気揚々と外に出て行った。



 ちょうど、外にはスライム3匹の集団がいる。


「でんげきの剣の特殊効果、試し撃ちくらえっ!」


 剣を空に振りかざすと、

 急に白い雲が灰色になり、スライム3匹に

 かみなりが降り注いだ! 80のダメージ!


 スライムのHPを10倍以上、大幅に上回ったかみなりは

 スライムを完全に黒こげにしてしまった!




「すごいです!勇者様!」


「かっこいい!」


 せいやとまりこは勇者をほめまくった!



「じゃあ、モンスター全部を黒こげにしながら、

 どんどん進もう!ついてこい!」


 ご飯を食べるのすらも忘れた勇者”ああああ”

 は でんげきの剣で どんどん進んだ!



 まともな戦闘にすらならずに、


 角うさぎも巨大ありくいもスライムもおおからすも

 序盤のモンスターはどんどん黒こげに!


 1日もしないで 大陸中間の町に到着した。



「じゃあ、明日は一気にワープのどうくつを

 クリアして、次の大陸に行こう!

 みんな良く休むんだよ!」


「はーい!」


「了解!」



 "ああああ"とせいやとまりこの3人は


 気分良く、自分の部屋に向かった。



 人数が足りないと思って、2階から町の外を

 見ると 大魔道師と999が

 大汗をかきながら、荷車を押してきている。


 自分が絶対に押したくないと思ったので


「まりこ、せいや、明日は素材と鉱石の荷車

 を押してあげてね。戦闘は全部僕1人で倒す!倒せる!

 がんばるよ!」


 勇者"ああああ"は そう命令した。


 そして、荷車の到着を待たずにすぐに寝てしまった。



「このバカ者が!ほんとうに老人を置いてきぼりおって!」


「まぁまぁ、ご老人」


 未来人999は落ち着いていたが、

 大魔道師やんじゃはカンカンだった。



 そして、1日が終わった。



 明日は勇者達は新大陸にワープ出来る

 東のワープのどうくつへ向かう。


 ここまではちょっとリッチなRPG風異世界物語。


 だが、物や金や人に頼るばかりの勇者は

 どんどんわがままが加速していくのだった。



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 勇者 "ああああ"


 16歳


 身長 155cm 握力20 


 レベル3  


 HP 16/16


 力  5   みのまもり 2


 すばやさ5  うん    2


 こうげきりょく 115


 ぼうぎょりょく 102



 でんげきの剣  ひかりのよろい


 お金 99999999G



 生まれてから かのじょ なし

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