SF好きなら読まなきゃ勿体ない!

異世界魔法は電気工事士なら攻略できちゃう?! 電気回路の知識で壊れた魔法陣を復元だ!
 という風に進む物語ですが、話が進むごとに徐々に地球文明との違いがはっきりしていきます。みんなが住んでいる母星にはお月さまがあってそのお陰もあって魔法が使えていました。ところがある時もうひとつ衛星が加わってお月様がふたつに!
 もちろんみごとな天文学ショーだったみたいなかわいげはありません。潮汐力はどうなる? 日照量はどうなる? 季節の変化はどうなる? それらを乗り越えられたとして、社会はどう変化する?

 ……物語はその変化の果ての荒廃した文明を舞台に繰り広げられます。言うなれば、異なる発展を遂げた世界をえがく、社会的SF(Speculative Fiction)であり、ポストアポカリプスSFでもあります。

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