2.係や当番は、学校やクラスが違えば違う

 どの学校にも存在する係というのはありません。


 学校でするべきことやその目標を決める国の方針「学習指導要領」には、係活動をすることは書いていますが、係の種類は特に書いていません。

 学校ごとの違いはもちろん、同じ学校でも教員(先生)が違えば違います。その教員の考え方によって変わります。


代表的な係だけでも、これくらいは挙げられます。


配布・保健・学習・図書・掲示・美化(整美・環境・整頓)・飼育(生き物)・

生活・新聞・文化・体育・音楽・レク(お楽しみ・お笑い・イベント・クイズ)・

給食・飾り・ボックス・電気・戸締り・黒板・お手伝い・雑用・落し物・花・はんこ


「他にもあったよ」と思われた方もいらっしゃると思います。


 また、係の他に当番という仕事がある場合もあります。

 その場合、当番は学級に必要な仕事、係活動は自主的な活動と分けていることが多いです。

 主な使い分けとしては、係活動は(1学期などの長い期間)固定された役割、当番は日替わりや週替わりの仕事、という具合です。

 しかし、この当番と係の使い分けも、学校や教員によって異なります。先ほどの説明とは異なり、色々な係を回していたクラスもあるでしょう。

 どの仕事を係にするか当番にするかは学級担任によって違います。給食当番や掃除当番は係とは別に設定されることが多いですが、上に書いた図書・掲示・黒板などを順番に回していくクラスもあります。

 やり方も仕事もクラスでバラバラなのです。では、そんなやることが決まっていない係という活動がどうしてあるのか。次回へ続きます。


(3.係をする目的 ~必要なさそうな係もなぜあるのか~ につづく)


【参考文献】

◆文部科学省『【特別活動編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説』

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