第40話 隼人のお願い

晩御飯も終わり、それぞれ自由な時間を過ごしている。

真白が、そっと隼人が今何をしているのか確認している。

隼人は、PCで何か作業をしているようだった。

それを、確認した真白は宿泊中に自分の部屋として借りている和室向かった。



隼人と急遽お買い物へ行くことになり、着ていく服をコーディネート中の真白。


明日は、高木さんとお買い物♪

どんな服を着ていこうか迷います…

とりあえず、持ってきた服を並べる。


並べてみてとりあえず、二つまでに絞ることができた。


一つはシャツワンピースにデニムパンツ。

二つ目は白いシャツとワイドパンツに、紺色のロングカーディガンの組み合わせである。

どちらともカジュアルなイメージの服だ。


むぅ…

どちらの方がいいですかね…

一つ目の方はシンプルですが、二つ目のコーデもいいと思うのですぅ…

こうなっては仕方ないですね。

高木さんにどんな服装がいいかそれとなく聞いてみる…?

いや、それはダメです!

最初に、見てもらって何か一言言われたいです!


仕方ありません。

とりあえず明日の天気と、気温で決めますか…。


真白は部屋から出て、リビングに向かうと隼人も部屋から出てきた。

二人でリビングに向かいソファーに座る。


「白崎さん。学校終わったら翔たちとお昼行くことになったから。で、翔に前もって白崎さんも一緒になること伝えてあるから。」

「わかりました。では、明日学校が終わったら高木さんのクラスに向かいますね?」

「了解。念のために翔たちには15時には帰ること言っておくね?家に戻らないと行けなしね?」

「はい。お願いします。」



「…」

「…」


二人で会話が止まった。



この空気を壊したのは、珍しく隼人だった。


「白崎さん。あっ、あのですね?お願いがあります。」


隼人からのお願いをされて、驚く真白。


「お願いですか?私にできることがあれば…。なんですか?」

「今日も寝るときに、手を握ってもらえないですか?」

「ふぇ?えっっっ!!!」


真白の驚いた声が響いた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る