第18話 お泊り 前編

僕が結局折れて、お泊りになることになった白崎さん。


「白崎さんの泊まる部屋は、和室にするね?予備の布団出して引いといたから。」

「高木さん、わざわざありがとうございます。急なお願いだったにも関わらず、布団まで用意していただいて…。私は 別にソファーでも良かったんですよ?」

「気にしないで。元と言えば僕がコーヒーこぼさなきゃ良かっただけだし。それに、女の子をソファーで寝かすとか男としてあり得ないと思う。それに体冷やしたらダメでしょ?」


白崎さんは、隼人の言葉に顔を赤くする。


(た、高木さん。いきなり真剣な顔でまじめなこと言うのずるいです!ドキッとしちゃったじゃないですか!それにちゃんと私のこと考えて、体冷やさないように配慮までしてくれて。もう、ずるいですぅ…。)


「でっ、では、高木さんのお言葉に甘えて今日は和室をお借りしますね。」

「はい。どうぞ。」

「とりあえず僕はお風呂に入ってくるね。」

「わかりました。ゆっくりしてきてください。」


僕はお風呂に入ることにした。


湯舟につかり白崎さんが僕の家に泊まることを考えてします。

それだけでも一杯一杯なのに、さっきまで白崎さんが入ってたお風呂…。

生まれたままの姿で…。って僕は何を考えっているんだ。

相手は学年一の美少女と言われる人。そんな人が、僕なんかを好きになるはずがない。

そんなことを自分に言い聞かせていると、胸が時たまっとする。

今までの僕の生活の中ではあまり経験することのない生活をしていたから少しストレスでも溜まっているのか?とその時は気に留めもしなかった。


お風呂から上がりリビングに戻ると、ソファーの上でクッションを抱きながら寝ている白崎さんがいた。とにかく寝顔が可愛い。

僕は白崎さんに気づかないようにこっそりと自分のスマホで寝顔を撮った。

この写真は内緒にしておこう。


「白崎さん。ここで寝ると風邪ひくよ?自分の布団に行って寝ないと。」

「うぅん…。むにゃむにゃ…」と寝返りを打つ起きる気配がない白崎さん。


寝返りをしたことにより白崎さんが来ていたシャツがめくれ、白く柔らかそうなくびれのあるお腹の部分が見えてしまった。

まじかぁ…。

仕方ない。とりあえず白崎さんの布団に運ぶしかないな…

心の中でごめんね。と言いながら白崎さんを運ぶことにしたのだった。

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