第11話 ■授業【社会・マナー、作法】3

■授業【社会・マナー、作法】3



「はーい、皆さん発表ありがとうございます。お疲れ様です!自分だけでは無くて、他の人とも意見を交換して、時にまとめるのはとても大事な事なので、今日はグループで発表してもらいましたがぁ・・・」僕は少し間を置いてクラスの緊張感を確かめた。「みなさんは高木さんの発表した内容に同意されるかたも多かったですね。もう一度いってもらいましょうか?高木さん」高木に前に来るよう手招きをすると、凛々しくもある作り笑顔を作りながら黒板の前に立った。

「私たちは、男性様方が共通して喜ばれるであろうことは、私たち女性の性器や恥部などを晒すことだと思います」

高木は先ほどと変わらず、なんの恥じらいも感じさせぬようなトーンの口調をはなったが、どこまでこのトーンで話せるのかが見ものだった。

「では、やってみろ」

そう言い放った後に気づいたが、男尊女卑法によって変えられてしまったのは彼女たちではなく、僕自身もその一人であった。


高木は小さくうなずき返事をすると、元からそれを覚悟していたか思ったよりも素直に行動にうつした。

高木は真っ白な綿のパンツをスカートからおろし、小さくたたみ左手に握りしめ、スカートをゆっくりと捲った。

高木の恥部はまだまだ未発達であり、ようやく毛が発芽し始めていて、体のどの部分よりも真っ白であろう肌に、未発達であり未開発でもあろう割れ目はとても美しかった。

スカートを捲り上げた彼女の手はプルプルと震えていた。

僕はこれまでの彼女との関係性を思い出していた。

よくよく考えてみれば、高木は本当に模範的な優等生で、常に皆の為を思い行動をしていたことなどが記憶の片隅から蘇った。

僕はそんな彼女の恥部をまじまじと眺めた。

これは罰では無かったので高木は僕にだけしか見えないようにスカートを捲っていた。

本当なら恥部を自らの手で開かせてやりたかったのだが、ここで彼女にこれ以上のプレッシャーを与えるのは気が引けたので、僕は興奮する感情を必死に抑えて。

「よし。席に戻っていいぞ。」

「はい…」

高木は数分前より固い作り笑顔を浮かべて席へ戻っていった。

「まー、確かに先生は悪い気はしませんでした!皆さんも隠し事をされると気分が良くないですけど、その隠し事をオープンにされると嬉しくなりますよね?その気持ちと同じ気持ちになりました。」

あぁ、僕は何を言ってるんだろうか。本当は、この優越感に唯々浸っていただけだというのに。

何の抵抗も出来ない子を前に、彼女の最も見せたくないであろう場所を、僕にだけ晒すことによって、服従している自覚を持たせたことに興奮しただけなのだ。

僕は授業終了時間になってしまったことを悔やんだ。

こんなにも、もっと授業をしたいのは初めてのことだったからだ。

「はい、では今日のマナー・作法についてはここまでにしまーす。皆さんに配ったプリントは各自で管理しておきましょう。また次回の授業で使用いたします。」


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