僕の地元はゴッサムで世紀末

46sagi

第1話 大魔王との出会い



これは僕の中学生の時の話し。


突然だけど僕の地元は変わっている。

マンモス団地が2つ重なり合い存在しそれを囲むように地主達の家。マンモス団地の半分は外国人、残りの日本人も半分近くはご老人、押し寄せる異文化、隣の市もとい学区外からの訪問者、僕の地元は鎖国などしていていない開国ガバガバな地元だった。


スーパーに行けば言葉が通じない店員がいて

年中養豚場の臭いがし

夜は老人たちが歌を歌い

交通標識は5ヶ国以上書かれ

不良は剃り込みいれてパンチパーマ


パンチパーマ


パンチパーマ?


これを読んでる人は僕が昭和の生まれと思うだろう、いや違うんだ。これは平成の話し。


そしてその僕こと46がそんなパンチパーマの上級生から逃げてるところから物語を始めようと思う。



「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「待てよ!46!!!」


僕は原付に乗ったパンチパーマの先輩達に追われている。


平成も1○年、日本でワールドカップやろうなんて言ってる年にパンチパーマ??

なんなんだ一体?タイムスリップでもしたのか⁉︎


僕はそんなツッコミをしながら爆走で逃げていた、追いかけられる理由は簡単、目があったからだ。


ヤンキーが多い学校、たしかに聞いてた、聞いてたけどさ、ガチな人来ます⁉︎

なんで免許なくて原付乗ってんの⁉︎

なんで安全靴履いてるの⁉︎

学校で何か降ってくんの⁉︎


先輩達が原付のまま学校付近までは追ってこないので僕は学校まで全速力で逃げ込み難を逃れた。


異文化漂い豚の臭いも漂い。ヤンキーの香水も漂うカオスな街。

転校してきた友人は僕にこう言った。


バットマンのいないゴッサムシティみたいだね?


そう、この話には正義の味方は出てこない。

ヤバいやつしか出てこない。まともなのは僕1人。

そんな僕がゴッサムシティの人たちに巻き込まれてなんやかんや生き抜く話しです。


そして今回の話しはそんな何も救いのないような場所で僕は大魔王という男と出会う話し。


ヘトヘトで下駄箱へ行き上履きに履き替え3階の教室へ。

そうてちてち階段を登っていると何やら不吉な音が聞こえてきた。


-ゴロゴロ-ゴロゴロ-


ゴロゴロ?

何かが転がってくる音が聞こえる。

それも何か生々しい音な気がする。


その音は耳を澄ますと近付いてきている

なんだろう。

嫌な予感しかしない。


そして次の瞬間その音の正体がわかった

その音は



エッオー




人が転がり落ちてきている音だった



まさか虐め!?


そんなことを思っているのと僕の横をゴロゴロしながら落ちていき1番下まで落ちていった。

どういうこと??

僕が唖然としていると上から先生と生徒が駆け下りてきた。


「おい!いきなり何やってんだ大丈夫か??」


先生がそう言い倒れている生徒を起こす、駆け下りてきた生徒はそれをみて爆笑している。


ん?ちょっと待って。。

もしかしていきなり落ちたん?

え?いきなり??


自発的に??


2人のやり取りをみてプチパニックになっていると落ちてきた生徒は悔しそうな顔をしてこう言った。


「ダメだな〜体が少し痛い。。まだまだだな!」


まだまだだな??



僕は確信した


コイツ、完全に自発的に落ちてきやがった。。。


何階からかはわからない。

しかしこの男は確実に自分から階段落ちをしたんだ。

何故!?


そう疑問を抱く僕をよそにその男は先生と追ってきた生徒に連れられ上に消えていった。


な、なんだったんだアイツは?


そしてその男がどんな男か僕はすぐわかることになる。。。








僕の学年は3クラスになっていて同じ階に3クラスあるんだけど1組と2組3組の間には階段があるのでベランダは2組と3組はくっついているが1組だけはベランダは独立している。

僕のクラスは1組、そして階段から落ちてきた男は3組。

その男は小学校が違うので僕は知らなかったがなかなかの有名人らしくてクラスメイトに朝起きた出来事を話したら普通の顔で教えてくれた。


え?人が階段から落ちて来る風景が日常??

異常事態じゃないの??

俺もいつかそうなるん??


怖い学校に入学した、、僕が真剣にそれを考えながらふと外を見ると様子がおかしいものが映っていた。


あの男がベランダにいる、、、、、



なんで!????

どうやってきたの!!!??


たしかにベランダが離れていると言っても3メートルあるかないか。決して飛び移れない距離ではない。

いやだとしてもだよ??

ここ4階ですよ??

実践してみます??


先生こいつはとんでもないものを忘れてきてます、恐怖心!

絶対必要、ハンカチ、ティッシュの次には必要だよ、忘れてきちゃダメだよこんな学校で!!


ちなみに後々気づくがこの男、恐怖心を忘れてきてるんじゃなくそもそも持っていなかった。


ベランダ近くの生徒と談笑すると男は満足したのか帰っていった。


その後僕は事あるごとにその男を見かけた。

朝早く登校すればベランダで逆立ちをし

休み時間は同じクラスの男子をラリアットで吹っ飛ばし、廊下でバク転を始める。

力があり恐怖心がなくクラスを人望で支配している、大魔王のようなスペックで暴れ回っていた。


そして僕はそんな大魔王とついに出会った!


市民プールで




僕は他の友達と市民プールで遊んでいると一回転し飛び込んできた男、そう大魔王だ

大魔王は周りの人間をちぎっては投げちぎっては投げをしていた。

く、狂ってやがる、、、


僕が若干後方へ下がっていくと大魔王と目が合った、そして


「1組のヤツだ!!」


そういい大魔王が迫ってきて大魔王の腕が僕の首にかかり



エッオー




僕は綺麗なラリアットを喰らい水面に叩きつけられた


今までもこれからも生涯そんな綺麗にラリアットを喰らうことなんてない、それほど綺麗決められた、僕が水中で事態が飲み込めず数秒水中でジタバタし顔を上げると近くの男たちは皆投げ飛ばされていた。。。


大魔王だ。。。


とんでもない出会いをした僕と大魔王

この男とはこれから今も進行形で飽きる事ないバカなことをやることになる。


その話はまた次の話で

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