第4話

(あっ、彼かも!!)


そう思い携帯を見ると相手は例の親友、かなこだった。



正直私はどう電話に出たらいいかも分からなかった。


あれだけ悪口を書かれ嫌われてる。

きっと電話に出て話してもまた悪口を言われるだけだ・・



そう考えると電話に出ることが出来なかった。



一度電話は切れたもののまたすぐにかかってきた。



(なんなんだ一体・・)


そう思い私はいつものように電話に出てみた。



(もしもし?)



かなこ 「 なんだよー出るの遅いww 何してるのー?今日ご飯行こうよ! 相談あるんだけどww」



(私に相談って・・あれだけ嫌ってるのに・・・)


内心そう思った。


それでも平常心保って普通でいよう。

面倒なことにはなりたくない。


そう思った。



私 「いいよー!何時か決まったらまた連絡して!」



かなこ 「おっけー連絡します! またねー!」



かなこはそう言いすぐに電話を切った。



内心イライラしてる自分を落ち着かせ

合鍵で彼の家に入った。



家にはやっぱり彼の姿はなかった

それでも自分の家に一人でいるより何倍もマシだった。




(彼の帰りを待とう・・)




そう思いながらテーブルに目をやると2人の思い出のアルバムが出されていた。



(あっ、見てくれてるんだ・・)



そのアルバムは私がプレゼントしたものだったから嬉しくなった。



(久しぶりに私も見てみよう!)



そう思い私は思い出に浸りながら今までの写真をみていた



すると写真が二枚、重なっているページがあった



(ん?私二枚重ねたっけ・・?)



そう思い見てみるとそこには信じがたい事実があった。







(かなこと・・翔・・?)




重なった写真には親友のかなこと私の彼、翔が仲良くツーショットで映っていた


(どういうこと?翔とかなこがなんで・・)



私はパニックでもう声も出なかった



(なんでなんで・・なんで・・)



私の頭は完全に混乱してた


あれだけ信じてた親友と彼氏

二人は私を裏切っていたの・・?


かなこがあれだけ悪口を書いて私を嫌ってた理由って・・


翔と浮気してたからなの?


私はそんなことばかりを考え涙が溢れた


幸せだったはずの人生が一瞬で崩れた気がした。


かなこに裏切られても彼がいれば、翔さえいてくれたらいいと思ってた



(ここにいちゃダメだ・・顔も見たくない)



私は翔の顔もかなこの顔も見たくなかった。


(帰ろう・・帰って一人で考えよう・・)


そう思い私は急いで彼の家を出た。



(今日のかなことのご飯・・どうしよう)



そんなことを考えながら自分の家に向かった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る