第5話

ある夜に、教室のなか、明るく光が射し込んできて。


ボクは、とても、きもちが、しようがなくて。


いつも居る掃除用具入れから降りてった。


そう。


降りて、行けたんだよ。ボク。


きっと、どうかしてたんだ。


スルスル降りて、教室の前までトコトコ行って、黒板にスルスル登って。


そして、大きく、字を書いた。


『ぼくはここにいる』って。


そして。


ボクは、また、元の、掃除用具入れの、うえに戻った。

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