ペンギンのキャラクターにただただ圧倒されました……。すごい。ルビに仕草を入れてそれを言語とみなす発想が図抜けています。ペンギン文化史に革命が起こります。
コミュニケーション不全のすれ違いの物語ではあるんですが、そして葉太はおっちょこちょいに描かれてはいるんですが、そこに必ずしも人間優位が主張されていないのが、いいなあ、動物園だなあ、とじんわりと思います。
コミカルで、間が抜けていて、でも真剣な、ペンギンたちの姿がとても印象的です。それがこのレギュレーションから生まれていることにも、脱帽です!
作者からの返信
お褒めの言葉に恐縮しきりです。
全く、このレギュレーションにどうしてペンギンが混ざり込んだのやら……(^-^;
人間のコミュニケーションでも言葉以外の要素がかなりの割合を占めていると言います。声以外にも、表情や視線、仕草などなど。舌と言語を複雑に発達させたヒトがこうなのですから、動物は言葉以外のところで語ることがさらに多いのだろうなあ、ということで、言葉に動作が混じっております。
ペンギンの世界観と人間の世界観。これは明確に違うのでしょうけれど、違いには必ずしも優劣が伴うわけではありません。ペンギンたちはただペンギンらしく真面目に生きているだけなのです。それを間抜けで可愛らしいと思うのが、人間の世界観なのですが……。人間から見ると、ペンギンは不思議な魅力を持っています。
読んで下さり、また素晴らしいレビューも下さり、ありがとうございました。
此度、企画へのご参加、ありがとうございます。
笑いました。そして泣きました。(笑)
ペンギンの四色分解色覚による錯覚とか、面白いです。ルビのフリ方にも魂を感じるし、その中でちゃんと動きが良くて、愛を感じる。しかし結局はペンギンの限界を超えない所が可愛らしく、トイ・ストーリーのおもちゃ達の頑張りを見ているようでした。つまり最高でした。
個人的にはですね、ペンギンなのに、
▶見ろ、サクラコ。あの青く光る花弁を。輝く葉脈を。俺たちは今、あの桜を通して心を通わせている。
やだっイケメン! 恋しそう。
となりましたw
朔様が挙げられている所、
▶> 君が腹を空かせているなら、俺がきっと魚を獲ってきて、君のために吐き戻そう。
とかも最高ですよねw彼らにとっては最高のもてなしなんでしょうけれどw
企画趣旨関係なく、とても素晴らしいエンタメ作品だと思いました。
企画としてもレギュを押さえている所もバッチグーですね!
個人的には前半の先生と生徒、という表現が少しわかりにくかったです。後半まで読むことで「ああ!なるほど!」となるのですが、あのモヤモヤ感で集中力が薄れていく感覚があったので、何か工夫できると良いなと思いつつ、何も思いつきませんでしたw
最高のエンターテイメント作品をありがとうございます。
此度、自主企画にご参加頂きまして、ありがとうございました!
作者からの返信
ゆあん様に怒られないかとドキドキしながら公開した本作、認めていただいて安心しました。
このペンギンたち、実はみんな性格イケメンです(笑)人間から見ると動きが間抜けで少しお馬鹿な可愛い奴らですが……。彼らがイケメンぶりを発揮して魚を吐き出しても人間は「吐くな!」と思うばかりですし、異文化交流は難しいです(違う)
本作で一番苦労したレギュレーションが、「教師葉太が受け持つクラスにいる生徒桜子」でした。どうすればここをクリアできるのか、本当に頭を絞り尽くしました。
・ペンギン桜子を生徒として愛でる教師葉太→そんな先生ヤダ
・ペンギン教師葉太が学校に赴任→そんな学校ヤダ
・桜子も葉太もペンギン。南極のペンギン学校→桜は?
という具合で難儀した挙句、今の状態に収まりました。確かにかなり無理をしております (^_^; 本当に、もっといい手はなかったものか…。
今回もお忙しい中、素晴らしいご企画をありがとうございます。
マイペースで恐縮ですが、学ばせていただきます(^_^)
編集済
ペンギンから見ると人間や世の中はこんな風になっているのですね。
ルビの使い方が素晴らしいです。鳴き声だけでなく、フリッパーや尻尾むずむずまで駆使するとは。ただでさえ愛らしいペンギン達が、ますます可愛く思えました(*´▽`*)
この企画でいくつもの葉桜を見てきましたが、こんな切り口で書かれたのは初めてで、とても面白かったです(#^^#)
作者からの返信
動物に世界がどう見えているのかということを、しばしば考えます。種が違えば生態も異なりますから、感性の基盤が異なることでしょう。目や脳の構造が異なるのですから、そもそも見ているものが別かもしれません。
で、水族館のペンギンに思いを馳せた結果がコレです(^-^; ペンギンらしくなっていたら幸いです。
この葉桜は本ご企画に参加されているとある作者様のリクエストで書いたものなので、この切り口を生んだのはその方ですね!
「葉桜」らしからぬ本作、読んで下さってありがとうございました!
誇り高き紳士の冒険とたしなみ、堪能させていただきました。控えめにいって最高ですね。
重厚さのある筆致や知識・情報が彼らの真摯さを感じさせて、ルビや展開とのギャップがとても楽しかったです。
葉太先生と桜子は、今後どうなるのでしょうか。日々ガラスの外のサクラコと接しているうちに、いつか下僕の真実に気づく日がくるのでしょうか。いや、日々真剣に魚を召し上がっているだけでも、それはそれで尊い。などと想像が膨らみました。ありがとうございました。
作者からの返信
そう、これは気高い鳥たちが生徒にかける愛情と冒険の物語……(really?)
そうですね、ペンギンたちはこの先、のんびりお魚を食べながら、下僕の秘密に近付いたりお魚をもらったり、真面目で素っ頓狂な議論をしたり、お魚を食べたりしながら楽しく過ごすと思います 笑
真面目なペンギンたちのちょっとお間抜けな物語、読んでくださってありがとうございました。
編集済
葉桜でペンギン?と思いながら、拝読しましたが……とっても面白かったです!
飼育員さんの日記とペンギン葉太の物語が交互に語られる構成、ペンギンの台詞のルビ、文章の端々に出てくる絶妙な表現。どれもすばらしかったと思います。
そこに、きっちりと企画のプロットが入り込んでいて、確かに『葉桜の君に』になっていると思いました。
素敵なお話をありがとうございました。読んでいて楽しかったです。
作者からの返信
葉桜とペンギン。びっくりするくらい変な組み合わせですよね。どうしてこうなったのやら……!
ペンギンの視点だけでは何が何だか分からなくなりそうだったので、飼育員さんの日記で補足することにしたのですが、これが意外といい雰囲気になりました。
ルビをそれっぽく振るためにペンギンの鳴きまねをしてみたりなどして、自分は一体何をやってるんだ?と首を傾げつつ書いたペンギン葉桜でしたが、楽しく読んでいただけて嬉しいです。
ありがとうございました。
拝読しました。
いっぱい見どころがありましたけど、
>ぢっと目を閉じる。
でしみじみっと「ああ、好きだなあ……ペンギン」って思いました。
サギが出てくるときの「ふしだらな」という表現や、そもそも「サクラコ」を「皮」の色で判別しているというおかしさが、後で明かされるのでぐいぐい引きこまれました。
公園での出会いのシーンで、サクラコが通報するという、なんともいえない温度差に、高橋留美子のギャグマンガを思い浮かべました。(好きなんです)
脂肪をたくわえてる、とか、皮がだるだるになっていた、とかペンギン視点って人間から見ると不思議でおもしろい!
読ませてくださってありがとうございます。
作者からの返信
ぢっと目を閉じる、にペンギン愛を感じていただけて嬉しいです。(個人的には「ぢ」がポイントです)
ペンギンが世の中をどう見ているのか、色々と想像しながら書きました……。サギは足が丸出しで品がないように見えるかな、とか。人間の服についてはどう思っているのかな、とか。
「ペンギンさん、ヒトの『皮』の色は日替わりよ」と突っ込んであげてください。
高橋留美子! まさに私も書きながら(図々しくも)連想していました。高橋留美子さんのギャグは温度差が光っていますよね。荒海を背に叫んでいるキャラと、居間でお茶をしばきながら適当な相槌を打っているキャラが同じコマにいる、みたいな……(私は特にらんまが好きです)
ペンギンたちはごく真面目に暮らしているというのに、それを書いたら面白くなるのは本当に不思議です。
読んで下さってありがとうございました。
ぶほぉっΣ(´゚∀゚)・∵
活け作りでリアルに吹きました。ルビが……ルビが、なんかもう、ほんと、お疲れさまでしたと思いながら大笑いしました。←
いや、きらりは海だったからまだあれだけど葉桜でペンギンてどうするんだろう……と思いつつ、煽りのYすけさんに一部加担したことをここにお詫び申しあげます。
しっかり読ませる、ほのぼのコミカルなハートウォーミングに仕上げられたこの手腕。ほんとすごい! あっぱれ!(語彙力1)
作者からの返信
ルビのために随分長いことペンギンになり切って鳴いたり手をバタバタさせたりしていました(笑) た、確かに疲れました……。
活け作りの件と言い、サクラコ(たち)とごはんをほぼ同じ鳴き声で語ることと言い、このペンギンどもはあらゆる欲求が食欲と隣り合わせです 汗
きらりの時はプロットに合わせてペンギンが出現したのですが、今回はペンギンありきでしたから、正直、途方にくれました。何とかなって良かったぁ。
Yすけさんのネタ提供と野々ちえさんの温かな応援あってこの迷作が生まれたことを、作者としては嬉しく思っています。楽しみにしてます、とのお言葉がなければ闇に葬ったかもしれません (;^ω^) 公開してよかった!
付き合ってくださって、ありがとうございました。
編集済
桜子も薫子も菫子も「ごはん」も「道は見つけるものだ」もぜーんぶ「ンクァックァ(ー)」。
振り仮名にまで緻密な遊び心を仕掛ける筆致の確かさに脱帽です。
葉太ってばペンギンのくせに一瞬ニワトリになってるし。
> そこには、在りし日に葉太を包んだ温かな手の持ち主とそっくりな生徒が立っていた。
> 桜が降る季節に姿を消した、優しい彼女。
> あれから何度、桜を見送っただろうか。別れと同じ季節に、その生徒は葉太の前に現れた。
この叙情的な関係性が
> 彼女からはいつも、豊潤な魚の香りがした。
台無し(爆笑)
> 君が腹を空かせているなら、俺がきっと魚を獲ってきて、君のために吐き戻そう。
いや確かに吐き戻してくんないと食べられないけども(爆笑)
これはもうお金を取れるレベルですよね。
一言一句無駄なく笑えます。
特に気に入ったのが、タピオカのくだり。
> 泥水に沈んだ魚の卵を啜すすっていた
素晴らしい観察眼と表現力。
感服いたしました!
・・・・・
ってゆーか、一部、野々ちえさんの葉桜混じってません?
> 知れば済むことは知ればいい
のあたり。
そして、ぺぺもいる(爆笑)
作者からの返信
ペンギンたちは割となんでも「ンクァックァ(ー)」で済ませてしまうようです。言葉よりもテンションで語っています(笑)
旅立つ葉太が英国チキンになっているところにまでお気付きとは……!
葉太は至って真面目にサクラコへの愛の道(ペンギン流)を突き進んでいるのですが、相手が人間では厳しいですね……!多分人間は魚の吐き戻しよりも「泥水に沈んだ魚卵」を喜ぶぞ、葉太!
かなりお馬鹿な物語でしたが、小さな文字までばっちり読んで下さってありがとうございました。
・・・・・
本当だ! 野々ちえさんの葉桜のキャッチコピーとそっくり! な、なんてこった……(;゚Д゚)
パ、パクリじゃないですよ、本当ですよ!
そう、田舎の水族館のペペ(♂)……です(衝撃!かもしれない)。
面白かったです!
ペンギンの冒険、女子高生との触れ合い、飼育員の苦闘。レギュレーションもばっちり。ちゃんと葉桜になっているのに心から賛辞を贈りたいです。
ペンギンのセリフにいちいちボディランゲージまで入れてルビ振ってあるのに感心すると同時に必死にペンギン語に翻訳しているふづきさんを想像して泣けてきました。
いや、ホント変な煽りを入れてしまって申し訳ありませんでした。
ふづきさんの本気と実力、しかと見せていただきました!
作者からの返信
ちゃんと葉桜になっていましたか!よ、良かった……。
セリフのルビ、初めは軽い気持ちで入れたのですが、確かにすごく苦労しました……(;^ω^) パソコンの前でペンギンになり切ってルビ振りをしました。(泣くところじゃないですよ、笑ってください!)
書いていてとても楽しかったです。
ネタを下さってありがとうございました!
編集済
めちゃ面白かったです!
人間の暮らし、言葉が理解できない葉太の生活。そして人間には理解できない、葉太たちが求める物。
どなたか様の煽りで書いた作品とは思えないくらい素敵でした。
楽しく、コミカルで、ちょっと切ない物語をありがとうございました!
新しい飼育員さんに期待します!
作者からの返信
わあぁ、ありがとうございます!
どなたか様の煽りに乗って書き始めたペンギン葉桜、なんとか日の目を見ました。かつてないくらい頭の悪い出来です 笑
同じものを見れば同じことを感じるというのは幻想だと思いますが、そもそも同じものを見るところから成立していない! そんな人とペンギンの恋模様(?)でした。
新しい飼育員さんは若い女性らしいので、きっとうまくやりますよ。ペンギンから見れば、彼女もまたサクラコなのです。
遅くなりました! すみません。ふりがなお疲れ様でした。笑いました。
これ、女子高生は皆制服が同じだから同じ人に見えたって理解であってますか?
面白かったです! 飼育員の性格もいいですね。なんだかんだ愚痴りながら愛している……笑
作者からの返信
はう!読んで下さりありがとうございます。ルビ振りは……二度とやりたくないですね! 笑ってくださったので報われました(笑)
世の中が突如桜子だらけ(ペンギン目線)になったのは、流行色の変化によるもの、と私は想定しています。桜子時代の飼育員服に似た色が流行色に選ばれ、結果としてその色の服を着て歩いている女性が増えた……という感じですね。奴ら、服の色と性別でしか人を見ていないのです……汗
飼育員に注目して下さってありがとうございます。自分が体調を崩した時もペンギンの心配をしているのですから、何だかんだと愛の深い人ですよね。……オワンクラゲの担当になりたかったらしいですが。
この水族館、変な人しかいませんね……。