「書くということ」に向き合った作品

タイトルに反して、話はファンタジーではない。
どころか、どこまでも究極にリアルな、現実の世界。
ファンタジーの物語とは違って、何もかも思い通りになるような魔法はない。目をそらすこともできず、向き合うしかない。そんな現実の世界。

作品内の二重構造。思い通りの夢の世界を小説として描く主人公。夢の世界を描くことが心の支え。反面の、後ろめたさ。綺麗事?現実逃避?内なる心が問い詰めてくる。

物語を書くものが、必ずどこかでぶつかる壁。それに向き合う習作。