第2話 登城日

6月30日


朝からお赤飯炊いてくれたのよ。

もう、ビックリ!

太閤様のお城に努める、めでたい!ですって…


こっちは、緊張しているのに、うちの親ときたら暢気なもの…


着物も新しい物を作ってくれて、何を気合入れてるの?うちの親は…


迎えの方が見えて、早速の登城…


こんな、無学でなんの取りえも無い女が来ていいの?


お城の門をくぐった時、


仕方ない、覚悟決めるわよ!


なんて、思ってみたものの、お城の大きさにビビったわ!

なんか、迷いそう…


そして、とてつもなく広いお座敷に通され待っていると、石田さまが来たの。


もう一人、とても優しそうな女の人がいて、石田さまがその人に、恭しく礼をしたの…


ごめんなさい…本当は、ちゃんと頭を下げないといけないんだけど、ちょっと興味があって、チラ見しちゃった…(;^_^A アセアセ・・・


「面をあげい」

と言われて、前を見た。

そこから、何を話されたのか、緊張のあまり覚えてないけど、どうやら私は、太閤さまの侍女であり、石田さまに太閤さまの事をありのまま報告するお役目なんだって…


なんだか、よくわからないけど、引き受けたからには、ちゃんとやらなくちゃ…


なんだか、よく解らないお仕事なんだけど、これってアセスメントを取れってこと?

wwww…すらすら出てきたけど、アセスメントて…


なんだか、頭の中かゴチャゴチャしてきた!


何?この感覚?

よく解んない…


お仕事は、明日からですって…


それで、私のお部屋に案内されたんだけど、こんなキレイで広い部屋を使っていいっていうのよ。

それと、石田さまと一緒にいた人、北政所さまだったの…

後から聞いてビックリ!


夕飯を頂いたけど、凄く美味しかったの。


今までと違う生活環境で、戸惑う事が多いけど、明日からのお仕事頑張るわよぉ~


今日はこれまで。


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華維瑚録 大和 飛鳥 @yamatoasuka

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