英雄譚大賞講評

護迫の刃 ―誰ガ為ニ刃ハ在ルカ―

護迫の刃　―誰ガ為ニ刃ハ在ルカ― - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054889724819

　軽妙洒脱な英雄譚

　これはプロの犯行だ。プロローグを読んで確信しました。上手すぎる。

　まず、戦闘描写が素晴らしい。どう動いたかを的確に描写されておりイメージしやすく、かつファンタジー要素の必殺技が興奮を誘います。

　それにもまして、キャラクター描写が凄いのです。生き生きとしたキャラクター達が物語を彩ります。特に主人公のシズマは真面目さと可愛いさを両立しており、これはモテるのも頷けます。

　面白い。これは面白いぞ、と各話を読み進めていったのですが、あえて一点、気になる部分があります。ギルバルト殿下が弱いのです。キャラクターとしての魅力があまりない。この魅力あふれる主人公達の障害としては力不足に感じるのです。そのため、物語全体として中弛みがあります。

　それにしても面白かった。投稿して頂きありがとうございました。後、個人的にはレオナルド推しです。