第12話 忘却の海

レモンに炭酸 グラスにストロー

夏の気だるい湿度に氷を添えて

白いワンピースに麦わら帽子

水辺に足跡を残しましょう


昼は笑って 踊れもしないダンスをして

歌いながら、歩きましょう


突然悲しくなっても 水は誤魔化してくれる

涙は感動かもしれない 夕陽が囁く


悲しくならなくていい ここは楽しい海辺

嫌なことは忘れていい だれも咎めはしない


忘却の海 白い月

静かに過ごして 涙を枯らす

流れる水は 海へと流れた


なにを悲しむ必要がある?

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