第3話・校正について

校正を趣味としているので、たまーにいろいろな人から「どうやって校正してるの?」とか「校正のコツは?」と聞かれることがある。


私が主に使っているのは、何の変哲もないマイクロソフトのワード。

ワードさんに文章をコピペして、読んでいくだけ。フォントはデフォルトでMS明朝。フォントサイズは10.5。ね、普通だし、簡単。

で、つらつら読んでいくと誤字があるので、そこを抜き出していくだけ。スペルチェックとかは特にかけていない。

以下、ワードでも、メモ帳でもできる校正方法


1 知らない単語、分からない言い回し、気になった慣用句等は必ず複数の信頼性が高い辞典、もしくはサイトで意味や使い方を確認。


2 特に公募だとひらいたほうがいい単語(=ひらがなで書いたほうがいい単語)というのが不文律的にあるので、そこをおさえておくと下読みや編集者の心証がよくなる。

(ひらいたほうがいい単語のリストはネットで調べることができるので複数リストアップ)


3 一文一義、一段落一義をできるだけ心がける。複数の内容を詰め込むとそれだけ係り受けのミスが増えて、ねじれた文章になるため。

校正案件として受けた場合はある程度以上文字数が多い文章は特に気を付けて読む。


4 表記揺れが発生しやすい字句があるので、読むときに念頭に入れながら読む。

A エレベータとエレベーター、データとデーター、伸ばすか伸ばさないかの違い、スマホとスマフォ等(特にカタカナが多い)

B 「欲しい」なのか「~してほしい」なのか、表記上混同しないように(その他「~という」と「~と言う」、「~していった」「~して行った」、「~のように」「~の様に」等は揺れやすいので注意)

(※上記のひらいたほうがいいリストで明示されている場合が多いので、やはりちゃんと覚えておいた方がいいよ案件)


5 紛らわしいものはフォントサイズを拡大して注意して見る。

「二」と「ニ」、「へ」と「ヘ」、「、」と「,」、「ー」と「―」


6 内容を読まない。意外に思われるかもしれないが、校正をしている間はそこまで熱心にストーリーの構成について追っていないことがほとんど。文字が正しいかどうか、というのが校正の目的なので、内容が正しいか、楽しいかどうかはまた別の読み方が必要になる。ここを一緒にやろうとすると大抵校正がおろそかになる。

だから、校正は内容に補正がかからない人物……作者以外の人に依頼をした方がベター。

書き手が読み直していて誤字を見つけられないのは内容を補正して、正しい言葉を当てはめて見てしまっているから。


えーと、えーと……あと、何か校正で聞きたいことがある場合はコメントください。

丸投げたw いやほら、交流用だし、いいかなーってw

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