第9話

(それにしても…どうして、レヴィアタンがそんなに薬の作り方について詳しいの?)

(あぁ…過去に薬師の子に取りついた事があってね。それで、覚えていたのよ。

それにしても…シュトー、薬、作るの本当に下手ね…なんだっけ、ネーベルとかって言う子の言う通りね)

シュトュルは、口には出さないが、不満そうに頬を膨らました。

「むぅ…えっと、次は、オオルリの雫を入れて、呪文を唱えて、色が若草色から群青色に変わったら完成なのね」

シュトュルはオオルリの雫が入っている小瓶の蓋を取り、薬に垂らすと、呪文を唱えていないのに、桃色に変化し始めた。

「え…!?」

(っ!シュトー!!)

レヴィアタンが叫んだ瞬間、全身が縄で縛られた様なギシギシとした痛みがはしり、自由が奪われる。そして、驚く様な速さで魔法を使用する。

『ディフェーザ・シャルム・シュトュル! 包み 囲み 守れ!』

半透明な箱に入れ終わった瞬間…

バンッ!!

爆破をする。

突然の出来事に教室は騒然としていた。

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