第6話 9月秘密箱

 (ウェブにて <秘密箱 画像>で検索してみてください。交互にでも眺めつつ、お読みください)


 まだ分からないことがあるのは大好きです。

 だって、つまらなくなるので。

 それが伏せられた、だれも知ることのないような、どこかの誰かがひとりこっそりすんごい想像で楽しんでいるなら、人に潜るのは絶対イヤなんですが、そうですね、覗いてみたい気はしますーーー


 今回は長い長い潜りとなるでしょう。それこそもしかしたら死ぬまで出られないかもしれません。

 大切な人が潜った先で、まだ出て来ていません。

 予定よりだいぶ遅れて、レスキューレベルに達しています。

 でもだれも潜ろうとしない。

 それは秘密そのものだからです。

 どんなにうまかろうが、解かれることのない秘密には勝てません。そうです、その秘密箱、壊れているんです。

 それでも行きます。会いに行きます。助けます。

 ダイバーに伝わる都市伝説に、共時性、というのがあります。創発、がうまれるらしい。

 詳しくはさっぱりなので、潜りながら考えます、感じます、どこからか貰い受けます。

 落ち込んだら、これまでの潜りを起こしますので心配なさらず。


 というわけで、少しのあいだ、さようなら。

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ウィンチェスターはまだ遠い 水;雨 @Zyxt

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