それでも

毎日丘に行きました。

夕陽を見に行きました。

ここに来れば、ポッカリーネに会える気がしたのです。

来る日も来る日も、ハルホスは夕陽を見に、ポッカリーネに会いに丘に来ました。

ときどき話しかけてみたりもしました。

僕はまだ、死にたいんだよ、と。


応えてくれる人はもういません。

叱ってくれる人は、もういません。

毎日生きることから逃げていたハルホスは、毎日生きることに挑んでいたポッカリーネを失いました。

永遠に、もう夕陽をポッカリーネと見ることが出来ないのだと思うと、やっぱりこのまま消えてしまってもいいような気持ちになりました。

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