99.99(フォーナイン)

下記詩を受けて作った詩になています。

私に想う心と表現をもたらしてくれたこの詩は、現在アルファポリスに移されました。

ご興味を持たれた方は、是非訪れて見て下さい。



素の詩 僕の詩 作者 小鷹 りく

    第34話 瑠璃色



あそこでね、見てる子がいる。

その子はね、朝日を浴びてね、きらきらしてる。


でもね、その子ね、目が合うと泣いちゃうんだ。

瑠璃色るりいろ綺麗きれい、見てるだけで良いって。

手が届かない、とてもとても遠くにるからって。

反対の色だからって。

けがれてるからって。


あの子の所為せいじゃないのにね。

あそこでね、泣いちゃってるんだ。


その子はね、どんなものとも反応しない。

とても純粋。

純度、99.99%、フォーナイン。


あの子ね、とてもやわらかいの。

直ぐに傷付きずついちゃう。

だからね、小さなきず、大きなきず

それにね、浅いきず、深いきず

これがね、あの子の色を鈍くしてるんだ。


あの子の所為せいじゃないよね。

それでね、泣いちゃってるの。


その子の色はね、とっても綺麗きれい黄金色こがねいろ

あの子の本当の色、僕と反対の色。


あそこでね、泣きながら、たたずんでる子がいるの。

声もね、言葉もね、想いもね、光の速度で届いているのに。

輝きも届いているんだ。


あの子にね、声を掛けてみようかな。

驚くかな。

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