君の味

下記詩を受けて作った詩になています。

私に想う心と表現をもたらしてくれたこの詩は、現在アルファポリスに移されました。

ご興味を持たれた方は、是非訪れて見て下さい。



素の詩 僕の詩 作者 小鷹 りく

    第31話 灰の体  ーanswer poemー



 心臓が傷だらけ。 

 体中が傷だらけ。

 何もかもが傷だらけ。


 動物の様にぺろぺろと舐める。

 みつの味。


 ちょうちょの様にちゅうちゅう吸ってみる。

 甘い、甘い、とても甘い、流れ出す血の味。


 君の味。


 熱い、熱い、こんなに熱を持って。

 やすためと言いつくろい、つなぎ入れる。


 たかぶりは、業火ごうかの様にあらぶる。

 君は、恍惚こうこつとなり、熱を上げて行く。


 灰になるまで焼き尽くそう。

 よみがえためと言いつくろい、息吹いぶきを注ぎ込む。


 くずれ落ち、灰となり、ちりとなっても支えよう。

 一片いっぺんちりさえものがしはしない。

 飛んで行こうとするなら、吸い込んでしまおう。


 目がめたなら、微笑ほほえんでくれないか。

 それが救いになる。


 君の味を覚えた私は、何度でもあらぶり焼き尽くし、幾度でも息吹いぶきを注ぎ込む。

 この味は、罪ではないだろうか。


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