とある連詩の作家達

パパスリア

問い質そう

下記詩を受けて作った詩になています。

私に想う心と表現をもたらしてくれたこの詩は、現在アルファポリスに移されました。

ご興味を持たれた方は、是非訪れて見て下さい。


素の詩  僕の詩 作者 小鷹 りく

     第30話 心臓  ーanswer poemー



 優しさは残酷ざんこく

 知っていたはず。


 問いただそう。

 心を傷付けると知っていた。

 Yes.


 問いただそう。

 心をえぐると知っていた。

 Yes.


 問いただそう。

 心をめ付けると知っていた。

 Yes.


 救えないのなら、口を閉じろといましめた。

 それなのに手を伸ばせと言う。

 そんな身勝手な事を言う。


 問いただそう。

 偽善ぎぜん

 わからない。


 問いただそう。

 欺瞞ぎまん

 わからない。


 問いただそう。

 傲慢ごうまん

 わからない。


 わかるまで待っていたら、皆てる。

 今しかない、道の行き着く先は、みな同じ。


 何度も、何度でも、幾度いくどでも、問いただそう。

 そうすれば、やぶの中の小径こみちが見つかるかも知れない。

 そこは木漏こもれ日がゆらゆられて、

枝枝えだえだの間から青い空が見え、

ふと雲が通りかかれば影となり、

心地の良い暑さを保ってくれる。


 傷がえる居場所を。

 おびえなくていい空気を。

 千でも万でも問いただしながら、探し続け様と思う。

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