第20話 冒険のきっかけ

ただいまお着替え中なりー

またお城か〜初めてが衝撃すぎて行くの躊躇うんだけど……。

まあ王様はちゃんとした人だから今回は安心……かな?


「ヒナ様、出来ましたよ。今日は白いドレスにしてみましたが、天使のようにお可愛らしいですよ」


ローしゃんったら〜お世辞でも嬉しいじゃないの!

それにしても私用のドレスっておいくら位するのかしら?

肌触りは最高だし、絶対高いはずなのに……ベルとローしゃんにいつか恩返しできるようにならなきゃ。


「ありあと。ベルとこ行くね」


「かしこまりました。では一緒に参りましょうか」


ベルのお家はすっごく広いから、1人で歩くと迷子になりそう……まあそんなに距離は歩けないけど?

未だにトイレとダイニングと私の部屋しかわかってないので、ベルの部屋にも1人で行けません(泣)


コンコン


「ベルーよーいできちゃ!」


ガチャッ


「あぁ今日の格好も可愛いなヒナ」


やだベルったら〜褒めたって何も出ないぞ!

でももっと褒めてくれても……いいんだよ?


「ベルもかっこいー」


「はぁはぁはぁぁぁ……ありがとう」


息吐きすぎじゃない?

最近ベルの第一印象から大分変わってるけど大丈夫なのかなぁ。


「ではそろそろ行くか」


「うん!いってきまーしゅ」


今日は馬車でお城にいきます!

私馬車乗るの初めてなの〜馬車酔い大丈夫かな……。


「そろそろ着くぞ」


もう着いちゃうの?!

もっと乗ってたかったなぁ今度はお馬さんに乗りたいな。


はい王様とご対面。

もう顔パスだったよ〜そんなに急ぎの用事なのかな?


「よく来てくれた。昨日はすまなかったな。見苦しいものを見せてしまった」


「気にするな。それよりも俺を呼び出した本来の用件はなんだ」


見苦しいものって、息子と将来の嫁候補だった人達だけど……もう吹っ切れたのかな?

それとも愛情薄い系のひとなのかも。


「あぁ、実は魔物の動きが活発化していてな。各国が冒険者に要請を出しているのだが、高ランク冒険者は数が少ないため対処が追いつかん。そこで、辺境伯にも協力を要請したい。これは我が国だけでなく各国からの協力要請だ」


「冒険者の真似事をしろと?世界を回って魔物を狩れということか……いや「ちぇかい回ってみたいにゃ(ボソッ)」じゃない。いいだろう」


ありゃ口に出てた?


「ベル〜いいにょ?」


「あぁ、ヒナに世界を案内するのも俺の役目のうちだ……何より一緒に旅行したい(ボソッ)」


きゃ〜イケメン!

惚れちゃーう(照)

もふもふ、まほー、その他色んなとこ行けるんだ……


「ベルありあちょ」


「あぁ」


「やってくれるか!この魔物の増加の原因も探ってもらえると……助かるのだが?」


ちょっと王様調子に乗りすぎじゃ!

まあ旅してるうちに原因見つかっちゃったりするかも?


「いいでちゅよ。ラッキー幼女にまかちぇなさい!」


「……だそうだ(笑)」



頑張って魔物狩って狩って狩りまくるんだから〜ベルがね♪

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