第14話 ご対面

どんな顔なのかな.......ドキドキ



...前世と変わらない黒髪、黒い瞳.......でも明らかに顔面のパーツのスペック上がってるんですけどー?!

自分で言うのも何だけど、前世だと多分めちゃんこ可愛いぞ私!

ショートボブの髪はサラッサラだし、目はくりんくりんで大きいし、ほっぺたは魅惑のモチモチ加減、唇なんてぷるんと桜色よ!

この顔の何があかんのやベルさんよぉ。

もしかして、美的感覚が違うとか?

地球では可愛い分類でも、こっちの世界だと下の下になるのかな.......めっちゃ悲しいやんけ(泣)



「ヒナ様どうかなさいましたか?可愛いお顔が曇っておりますぞ。」


「私かわい?ほんちょに?」


「?凄くお可愛らしいと思いますよ。本当に」




ローさんいい人マジいい人好きです!

嘘でも嬉しい(涙)

もうベルの目が肥えすぎてるってことでいいや。

だってローさんが可愛いって(照)


「さあ最後に髪留めを留めて.......できましたよ。可愛いお姫様の完成です。」


コンコンガチャ


「ヒナ、できたか?」


ベルそれノックの意味ないよ。


「じゃじゃーん!どお?お姫しゃまみたい?.......ってベル?」


ベル、やっぱり人間の姿にもなれたのねぇ。

20代後半くらいかな?短い黒髪に深紅の瞳、少し褐色の健康的な肌、引き締まった身体.......超絶イケメンやんけ!

黒いロングコート似合ってるな〜そりゃ目も肥えるわけだわぁ。

こんなイケメンをほっとくわけないもんね。

イケメンは鼻血垂らしててもイケメンって凄いよねぇ。


「グッよ、よく似合ってる、本物のお姫様みたいだ.......ぐはっ」


「ベルだいじょぶ?服汚れちゃうよ?」


鼻血垂らして吐血までしちゃったよ.......ほんとに大丈夫か?

そんなに無理して褒めなくてもいいのにぃ私はもうローさんの「可愛いお姫様」でめちゃんこハッピーだからぁうふふ♪


「だ、大丈夫だ。準備もできた事だ、行くか。」


よっしゃ!

今の私は愛の力で無敵だぜ!

王様でもなんでもかかってこいやー!!



「行ってらっしゃいませご主人様、ヒナ様。お気をつけて。」


「あぁ。」


「ローしゃーん!いってきまーちゅ!」



それにしても何で私まで呼ばれるんだろ?

転生者ってそんなにレアなの?

でも私そんな大した力とか知識持ってないのになぁ。


「ねぇねぇベルー。私なんで呼ばれたのかなぁ?」


「詳しくは知らないが、皇子の婚約者が転生者だという噂だ。同じ転生者同士、仲良くなりたいとでも思っているのかもしれんな。」



.......なるほどね。

どんな人かまだわからないけど、初めて会う私と同じ転生者.............。

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