第9話 まほー

助っ人ベルと無事合流!

小さくなって〜と頼んだら、ベルさんミニドラゴンになってくれましたー。

もうちょー可愛いの!

サイズ自由自在って羨ましいな〜私も早くボンキュッボンになりたいわぁ...........今無理って思ったやつ出て来いやぁ!



ゴホンッえー首の痛みから解放されて、さあ冒険だーっと意気込んだはいいんだけど、助っ人って具体的にはなにするんだろ?

一緒に冒険できるのかな?できないと死亡フラグ建っちゃうけど......。



「ねぇベル。助っ人って何ちゅるの?いっちょにぼーけんできる?」


「......そういえば、特に何をしろと言われなかったな。ヒナの望みが俺と冒険することであれば、俺は喜んで供をしよう。」


「ほわぁベルありあちょ!いっちょにぼーけんちよー」



ベルは小さくなってもイケドラだわ。

にしても、神様ほんとに巫山戯てるよね?

ベルが優しくないドラゴンだったら、助っ人やって〜だけじゃ私餌認定されてたよ?

今頃ベルの胃の中にいたよ?

助っ人がベルだったのも、運極のお陰なのかな。



さて、旅の仲間も揃ったことだし、まずはどこ行こっかな〜取り敢えず森から出て北の国散策に行きますかね!


「ベル〜北の国を案内ちてほちいの!」


「ああそうだな。戸籍を作る必要があるから、まずは王都を案内しよう。王都には俺の別邸もあるしな。」



戸籍?!

そっかそうだよねぇこの世界で生きていくんだから、戸籍は必要だよね。

あー何だかやっとこの世界の住民になったんだって実感湧いてきたよ!



「ヒナ、ここから王都までは馬車でも数日かかる。今回は転移魔法を使うが構わないか?」




"転移魔法"...........だとっ?!

「テレポーテーション!」って叫んでみたかったのよねぇ♪


...........魔法って私にも使えるのかな?

転生の定番なら使えるよねぇだってチートはセットだもん!



「転移ちてみたい!ねぇベル、私もまほーちゅかえる?」


「......転生者の中には、魔法を使用できるものもいる。転生させられる引き換えとして、ギフトが与えられるらしいが、魔法に関するギフトが多いようだ。ヒナのギフトは......幼児化か?このような幼い姿で転生することはない筈だが...........ヒナは幼児化のギフトを貰ったのか。素晴らしいモチモチ具合だモチモチモチモチ。」



ギフト......ってもしかして加護のこと?

私の加護って確か...........チート展開終了のお知らせです。

私、魔法使えない(泣)

モチモチほっぺだってさ......私のギフト、モチモチほっぺなんだって...........異世界の醍醐味が奪われたー(号泣)


はっ!もう1つのお願い、魔法使えるようにしてもらえばよかった......魔法使えない系異世界転生なんて、し、知らなかったんだもん!



「ベル〜わ、わたち、まほーちゅかえない......分岐でせんたくち(選択肢)間違えたのぉ(泣)」


「?!お、落ち着け。何を間違えたのかわからないが、素質がなくても魔法を使う方法もある。そんなに落ち込むことはない。」



ふぇ?

魔法ってギフトなしでも使えるの?!

ふぉー選択肢間違えてなかったかもぉ!!

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