2021年8月31日

 八月も終わりとなると夏もそろそろ去っていくような雰囲気がある。


 あまりにも平坦な毎日を過ごしており、日記に書けるようなことが特にない日々を送っている。やはり外出や友人との会合は憚られるので、家で本を読んだり映画を観たり、音楽を聴いたり、ゲームをしたり、何か作業を行わない場合はそんなところだ。友人と毎日通話を繋いで何かしら作業通話をしたりはするが、やはり彼らも何か新しい出来事と出会う機会が少ないのか、日々の出来事について話すことはそうない。


 私は脳の医者のアドバイスで毎日ウォーキングを一時間程度行っているのだが、私の外出行動と言えば通院とこのウォーキングに限られ、そこで出会う事のできる何かしか書けることがない。


 今日は自転車を漕ぎながらピザを食べている青年を見かけた。人生を楽しんでいる感のある行いである。私は常々何かをしながらものを食べるという行儀の悪い行動に多少の憧れがあって、今日の青年なんかも羨ましく思ったのだが、恐らくその始まりはハーモニー・コリンの映画ガンモでお風呂に入りながらトマトスパゲッティを食べている場面があるように思う。あの場面はすごく愛に溢れていて美しい。


 前に住んでいた家の前を通った。鳳仙は懐かしそうにしていたが私はリフォームされて外見も変わってしまったこの家に特別な感情は生まれてこなかった。しかし、私が高校卒業時に庭に植えた梅の木は切られずに残っていて、その側でいつもゴロゴロとしていた死んだ飼い犬のことを思い出して少し涙腺が緩んだ。緩んだだけで涙は流さなかった。


 家に帰ると仕込んだ唐揚げを揚げて食べる。美味しい。唐揚げの漬け置きは色々バリエーションがあるけれど、生姜と白だしベースのものが一番の好物だ。いつもHALALの鶏もも肉一キロを毎月頭に買って、小分けに冷凍し、少しずつ使って食べる。牛豚鶏なら鶏肉が一番好きだ。


 いつも通っている脳の病院にはニューエイジっぽいアンビエントが常に流れているんだけれど、これが人をリラックスさせる目的なのはわかるけれど、音飛びがひどく、まるでOvalでも聴いてるような気分にさせる。この病院は前に通っていた脳の病院よりずっと好きだ。前の病院は常に偏見に塗れていた。あなたはナルシストだから病気が治らないと言われたのは腹がたった。腹が立った日は唐揚げを食べると元気が出る。


 元気が出た後はこうやって文章をちょっとだけ書いたりすると気分が良い、気分が良いのは楽しい。文章を書いて気分が良いと思える時間を大事にしたい。明日は原神のアップデートなので全てサボって遊びます。



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